2015年12月22日 12:00
アジア太平洋地域、日用品の売り上げ不振 - 小型店舗やECに活路
一方で、スモールフォーマットやECは東南アジア中に浸透しているという。
次にあげられるのは、「変化する購買層」。都市化の進行や縮小する家族構成、公衆衛生の改善、教育機会の拡大、そして高齢化により消費者層の構成がますます多様となり、その結果、消費者が有する異なるニーズのために、小売業者と製品メーカーはマス・マーケット戦略の修正を迫られる可能性がある。
3つ目にあげられた「"地元性"の活用」は、利便性でちょっとした買い物を最大限取り込むスモールフォーマットやトラディショナルトレードストアなどの小売形態が市場シェアを拡大させていることを指している。同形態は、「近くにある」という利点を活かし、買い食い・ついで買いだけでなく、消費者の食糧庫の延長としての役割を果たし、「持ち帰り」というライフスタイルを可能にする便利なサービスを提供。今後、従来の大型店の市場シェアを奪っていくことが想定される。
4つ目は「プレミアム化」。過去1年間で、同じ製品カテゴリの平均よりも20%以上高額な製品の売上高が、東南アジアで21%、中国で23%増加している。
このプレミアム化も、消費者が高品質で贅沢な製品を求めるにつれて加速すると考えられる。