2015年12月22日 17:40
Wal-MartとTargetが独自のモバイル決済サービス提供へ、MCXの行方に黄信号
Reutersによれば、小売大手の米Targetが独自のモバイルウォレットサービスを導入する計画だという。現在同社は、Wal-Mart Storesらとともに「Merchant Customer Exchange (MCX)」という業界団体を設立し、「CurrentC(カレンシー)」というモバイル決済サービスのトライアルを進めているが、CurrentCの正式ローンチを待たずしてTargetのモバイル決済サービスが市場投入される可能性があり、MCXの動向に黄色信号が灯ったという意見もある。
モバイルウォレットとは、スマートフォンなどの端末にクレジット/デビットカードやロイヤリティカードなど、複数の個人情報を保存し、何枚もカードを持たずとも1台の端末さえあれば"財布"のように活用できるという仕組みだ。日本ではおサイフケータイなどの名称で知られたサービスもその一種だ。銀行や携帯キャリアなどが各種サービスを提案しているが、最近ではAppleやGoogleのサービスが話題であり、さらに端末メーカーであるSamsungがLoopPay買収により同分野に参入するなど、動きが活発化している。さらに直近では、銀行の米ChaseやLGも参入を発表しており、モバイルウォレット市場花盛りといった印象だ。