2015年12月24日 09:00
がんを自分の細胞で治す! 「がん免疫細胞治療」について専門医に聞いた
喫煙やストレスは免疫力を下げ、がんのリスクを高めるので注意しましょう」と後藤医師。
○がんの最先端治療「免疫細胞治療」とは
がんの標準治療は、手術、化学療法、放射線治療の3つが代表的だ。患者のがん細胞の性質や進行度、再発リスクなどによって、医師は適切な治療法を提案する。
一方、患者の体内にある免疫細胞を体外で強化したうえで再び体に戻し、がん細胞を攻撃するのが「免疫細胞治療」。つまり、"自分の細胞でがんを治す"という治療法だ。自分の細胞を使うため大きな副作用がないことがメリットの1つで、QOL(生活の質)を下げない全身的な治療法として注目されている。
後藤医師が統括院長を務める瀬田クリニックグループは、1999年に国内初のがん免疫細胞治療専門医療機関として東京に開院。現在は全国4カ所(東京・神奈川・大阪・福岡)で展開するとともに、同クリニックと同様の免疫細胞治療が受診できる連携医療機関も全国で44カ所存在する(2015年12月時点)。
免疫細胞治療は現在のところ、その多くは自由診療として行われている。
○免疫細胞治療の種類
免疫細胞治療では、一部(HIV抗体陽性の人、臓器・同種骨髄移植を受けた人など)