2015年12月25日 14:20
ロシア宇宙開発、起死回生なるか - 新型補給船「プラグリェースMS」初飛行
映像システムが新しくなり、外部カメラからの映像がより鮮明に。
新型のバックアップ制御システム「ブーク」の追加。
スペース・デブリ(宇宙ゴミ)や宇宙塵などとの衝突に備えたシールドの強化。
LEDを使った照明システムの搭載。
角速度センサーの改良。
ドッキング機構にバックアップ系統を追加し、ISSのドッキング面との結合の信頼性が向上。
これらの改良点は有人宇宙船のサユースにも採用されることになっている。改良されたサユースは「サユースMS」と呼ばれ、2016年6月に初飛行を行う予定となっている。
サユースMSではまた、以下の改良も施される。これらはプラグリェースMSには必要ないため、サユースMSだけの改良点となる。
GLONASSと米国のGPS受信機を装備し、大気圏再突入後の帰還カプセルの位置を正確に測定可能に。また予定外の地域に着陸した場合の捜索活動も容易になる。
宇宙飛行士が船外を見るための光学式のペリスコープ(潜望鏡)を廃止し、映像を見て操縦する形に。
○ロシア宇宙開発、復活の狼煙となれるか
新技術をふんだんに盛り込んだプラグリェースMS-01の成功は、実は完璧なものではなかった。