くらし情報『長時間のゲーム、子供の脳の発達や言語知能に悪影響の可能性 - 東北大』

2016年1月6日 12:15

長時間のゲーム、子供の脳の発達や言語知能に悪影響の可能性 - 東北大

これらの解析においては、性別、年齢、親の教育歴、収入、親子の関係の良好性、居住地域の都市レベル、親子の数等各種交絡因子を補正し縦断解析の場合は、さらに初回参加時の値等の種々の交絡因子を補正した。

これらの解析により、初回参加時における長時間のビデオゲームプレイ習慣は、初回参加時の低い言語性知能と関連し初回参加時から数年後の 2 回目参加時へのより一層の言語性知能低下につながっていることがわかった。また、同様に初回参加時における長時間のビデオゲームプレイ習慣は、初回参加時の前頭前皮質、尾状核、淡蒼球、左海馬、前島、視床などの領域の水の拡散性の高さ(高いほど水が拡散しやすく組織が疎であることの証拠とされる)と関連しており、さらに初回参加時から数年後の2回目参加時へのこうした領域の発達性変化への逆の影響(水の拡散性の発達に伴う減少がより少ない)と関連していた。また、言語知能、動作性知能、総知能のいずれも、共通して、左海馬、左尾状核、左前島、左視床、周辺の領域の水の拡散性と負相関していた。

同研究グループはこの結果を、小児における長時間のビデオゲームプレイで、脳の高次認知機能に関わる領域が影響をうけ、これが長時間のビデオゲームプレイによる言語知能の低下と関連することを示唆するものだとしており、「今回の知見により発達期の小児の長時間のビデオゲームプレイには一層の注意が必要であると示唆されたと考えられます」とコメントしている。

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