くらし情報『京大、ブラックホールの「またたき」を可視光で観測することに成功』

2016年1月7日 10:09

京大、ブラックホールの「またたき」を可視光で観測することに成功

京大、ブラックホールの「またたき」を可視光で観測することに成功
京都大学(京大)は1月7日、今までX線でしか観測できないと考えられていたブラックホール近傍からの放射エネルギーの振動現象を可視光で捉えることに成功したと発表した。

同成果は同大 木邑真理子氏、磯貝桂介氏、加藤太一 助教、上田佳宏 准教授、野上大作 准教授らの研究グループによるもの。1月6日(現地時間)に英国科学誌「Nature」の電子版で公開された。

同研究グループが今回観測したのは、2015年6月中旬から7月初旬にかけて急激な増光を示したブラックホール連星「はくちょう座V404星」という天体。「はくちょう座V404星」はブラックホールまたは中性子星(主星と呼ぶ)と、普通の星(主系列星: 伴星と呼ぶ)がお互いの周りを回っているX線連星の中でも、アウトバーストと呼ばれる不定期な増光現象を起こすX線新星であり、正確に距離がわかっているブラックホールの中では地球に最も近いブラックホールを主星に持つ天体として知られていた。

○今までの天文学的な常識を覆す成果

今回発生したアウトバーストでは、京大を中心に活動してきた国際変光星観測ネットワークVSNET teamなどを通して世界中で行われた大規模な国際協力可視測光観測によって、ブラックホールX線新星のアウトバーストにおいては過去最大の可視測光データを得ることに成功。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.