2016年の宇宙開発、ここに注目 - 下半期編: 探査機が木星到着、小型シャトルの飛行、中国の宇宙船打ち上げ…
本来ならその試験は昨年のうちに行われるはずで、すでに試験用のロケットの準備も完了していた。しかし6月に「ファルコン9」ロケットが打ち上げに失敗したことや、その後の改良などが優先されたため延期され、今年のどこかのタイミングで実施されることになっている。
○時期未定: 「イプシロン」ロケット2号機、ジオスペース探査衛星「ERG」を打ち上げ
2013年9月14日に華々しいデビューを飾った日本の新型固体ロケット「イプシロン」。その2号機が今年、ジオスペース探査衛星「ERG」を搭載して打ち上げられる予定となっている。
このイプシロン2号機は、正確には各所を改良して打ち上げ能力を高めた「強化型イプシロン」となる。もともと2013年に打ち上げられた試験機の性能ではERGを打ち上げられなかったため、性能向上に向けた取り組みが行われていたが、別に進められていた改良計画などと統合されるなどの紆余曲折を経て、現在は「強化型」と名付けられた改良計画が進んでいる。
また2016年度中には、イプシロンの3号機で小型の地球観測衛星「ASNARO-2」の打ち上げも計画されている。
○時期未定: 中国の新しい宇宙ステーション「天宮二号」