2016年の宇宙開発、ここに注目 - 下半期編: 探査機が木星到着、小型シャトルの飛行、中国の宇宙船打ち上げ…
と有人宇宙船「神舟十一号」、新型補給船「天舟」の打ち上げ
中国は2003年に楊利偉宇宙飛行士が乗った「神舟五号」の成功で、ソヴィエト、米国に続いて、世界で3番目に有人宇宙飛行に成功した国となった。その後、2005年の「神舟六号」では2人の宇宙飛行士を宇宙へ送り、2008年の「神舟七号」では3人の宇宙飛行士が搭乗し、さらに宇宙船の外に出る船外活動(宇宙遊泳)を実施した。
2011年には小型の宇宙ステーション「天宮一号」を打ち上げ、同年に無人の「神舟八号」によるドッキング試験を実施した後、2012年には女性1人を含む3人の宇宙飛行士を乗せた「神舟九号」を、2013年にもやはり女性1人を含む3人の宇宙飛行士を乗せた「神舟十号」を打ち上げ、天宮一号での滞在、宇宙実験などを成功させた。そして今年、中国は次の新しい宇宙ステーション「天宮二号」の打ち上げを計画している。天宮二号が無事に軌道に乗れば、有人の「神舟十一号」がドッキングし、ふたたび中国人宇宙飛行士が宇宙に滞在し続けることになる。また無人の補給船「天舟」の開発も進んでおり、今年から来年の間のどこかで打ち上げられ、天宮二号とドッキングする予定となっている。