2016年1月12日 11:59
いつでもどこでも無線充電の世界がすぐそこに? - KDDIとOssiaがCES 2016でワイヤレス給電デモ
また、スマホ以外にも、IoTデバイスへの給電も視野に入れている。KDDIは、家庭内のIoTデバイスについてどのように電力を供給するかという問題があるという認識を持っており、「Cotaを使えば電源の取れない場所でもIoTを活用できる」(雨宮氏)とその可能性を強調している。OssiaはCotaに対応した単三形の充電池も開発しているため、玄関ドアをアプリで解錠するスマートロックやリモコンの電池としても利用できるようだ。
1台のチャージャーで充電できるデバイス数については「目安として、1Wの出力で20本のCota対応単三型充電池に給電できる」(ゼイン氏)という。とはいえ、21本目の電池が突然充電できなくなるわけではなく、単に充電効率が下がるだけとした。
●日本では2017年以降に導入、まずは「法整備待ち」
Cotaはワイヤレス給電の際に、デバイスから電池残量などのデータを同時に取得する機能も備えており、「最大1Mbpsでデバイスと通信できる」(ゼイン氏)と説明する。実際にブースでは、チャージャーが給電している複数のデバイスの電池残量をスマートフォンのアプリに表示できることを示した。
さらにWebブラウザからデバイスを管理したり、Cotaに対応したアプリを入手したりできるようになるという。