震災3年目は"区切り"ではなく"これから" - Yahoo!トップページに込めた想い (1) 石巻復興ベースが起点に
と、被災地との密接な関係作りが重要な要素だとする。
もちろん、ビジネス視点だけではドライになってしまうとも話し、「Yahoo!ショッピングに東北のものを入れれば良いという話ではなく、より深いものを伝えた方がヤフーユーザーの方にも被災地を知ってもらえるし、暖かい想いも込めて被災地の商品を購入してもらえると嬉しい」と、この取り組みを通して知ってほしい被災者の苦悩をくみ取ってほしい想いを話した。
被災地のと関係作りという点では、石巻復興ベースが果たしている役割は非常に大きい。「復興ベースは自由な場所。近所の人がフラッと入ってきて、おばちゃんたちが井戸端会議をやっていたり、学生が宿題をやりに来たりしている。ヤフー社員が5人ほど地元に移住して運営しているが、本来はネット企業の社員というところでサービスを作るのが基本なのに、その枠をはみ出してネット企業以上のやってやろうとしている。この姿勢は復興支援だけではなく、仕事としても見本になる」と堀口氏は話す。永氏も「彼らのやろうとしていることは応援したい」と同調していた。
●震災からの復興は3年で終わるわけではない
永氏はソーシャルアクション室でLinks for GoodというNPO活動の支援事業を担当している。