NASA、国際宇宙ステーションへの物資輸送で3社と契約 - 1社は小型シャトル
○シエラ・ネヴァダの補給船は小型シャトル型
今回のCRS-2契約で選ばれた3社のうち、スペースXとオービタルATKはCRS-1でも選ばれ、その資金でスペースXは「ファルコン9」ロケットと「ドラゴン」補給船を、オービタルATKは「アンタリーズ」ロケットと「シグナス」補給船を開発し、現在も補給物資の輸送を担っている。ドラゴンは円錐台の形をした補給船で、大気圏への再突入能力をもち、ISSで発生した成果物を地球に持ち帰ることができる。シグナスは再突入能力はもたないが、ドラゴンより広い内部をもつ。
一方、今回が初採用となったシエラ・ネヴァダは、小さな翼をもつ有翼の補給船「ドリーム・チェイサー」で輸送を行う。打ち上げは米国の「アトラスV」ロケットの他、欧州の「アリアン5」ロケットなどでも可能とされる。主翼は折り畳み式になっており、打ち上げ時には折り畳んだ状態で、ロケットのフェアリング内に格納される。帰還時にはその翼を使って滑空飛行し、滑走路に着陸することができる。
ドリーム・チェイサーはもともと宇宙飛行士を運ぶ有人宇宙船として開発されていたが、NASAの契約から落選。
その後、無人の輸送機型の開発を新たに始め、今回のCRS-2に提案していた。