2016年1月15日 19:48
CES 2016と「4K録画禁止騒動」から見る、映像ビジネスの行方 (前編) - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
今年もラスベガスに飛び、世界最大の家電ショーであるCESを取材してきた。今年は焦点が絞りづらい状況だったが、ことAVという観点でいえば、「4K」と「HDR」が主軸であったのは間違いない。
AVに興味がある方なら、4KもHDRも、もうよくご存知かと思う。4Kによって解像度が上がり、細かい部分まで見えるようになってリアリティが上がった。さらにHDRによって、光のコントラスト表現が高まる。明るい部分・暗い部分の表現の幅が広がることにより、色の表現力も豊かになち、やはりリアリティが上がる。
日本では、2015年半ばから「4K+HDR」対応のテレビも登場しているが、その真価がわかるコンテンツが出てくるのは、2016年に入ったこれからだ。
○「ネット配信も味方」にして実現したUHD BD
まずお目見えするのは、いわゆる「4K対応ブルーレイ」となる、Ultra HD Blu-ray (UHD BD)のソフトウエアだ。
日本ではパナソニックがUHD BD再生対応レコーダー「DMR-UBZ1」を発売済みだが、海外では対応プレーヤーの発売はこれから。ソフトは日本でもまだ出ていないのだが、3月頃から全世界で発売されはじめる。