2016年1月25日 10:31
米ブルー・オリジン、ロケットの「再使用」に成功 - 宇宙に到達、着陸にも
同社では発表の中で、「我々は今年、ニュー・シェパードを、さらに何度も何度も飛行させるつもりだ」と語っている。
○ブルー・オリジンとニュー・シェパード
ブルー・オリジンは2000年9月に、ネット通販大手のAmazon.comを設立したことで知られるジェフ・ベゾス氏によって立ち上げられた。同社は旅客機のように何度も飛行ができる「再使用ロケット」の研究開発を行っており、これまで試験機の打ち上げを続けてきている。
ニュー・シェパードは単段式のロケットで、垂直に打ち上げ、高度100kmの宇宙空間まで上昇した後、そのまま垂直に着陸し、整備と推進剤の補給を行い再び打ち上げることができる能力をもつ。ロケット・エンジンには液体酸素と液体水素を使う「BE-3」を使う。人工衛星を打ち上げることはできないが、ロケットの先端に人や実験装置などを積んだカプセルを搭載することができ、宇宙観光や簡単な宇宙実験などを行うことができるようになっている。
初の試験飛行は2015年4月に行われ、高度93kmまで到達したものの、ロケットの着陸に失敗。そして同年11月23日に行われた飛行試験では、高度100.5kmまで到達した後、地上に帰還することに成功した。