くらし情報『着陸に成功したスペースXの「ファルコン9」ロケット - 実は「フル・スラスト」という名の進化版だった』

2016年1月25日 13:00

着陸に成功したスペースXの「ファルコン9」ロケット - 実は「フル・スラスト」という名の進化版だった

また燃料であるケロシンも、従来の約20℃から-7℃まで冷やされている。

また第1段と第2段機体の構造も強化された他、第2段の全長が伸び、より多くの推進剤が充填できるようになった。第2段エンジンはノズルが伸びて性能が上がり、第1段と第2段の間にある段間部と呼ばれる部分の構造も強化され、さらに分離機構も改良されている。これらの改良によって、打ち上げ能力はv1.1と比べ、33%も向上しているという。

その他、細かな改良も随所に施され、性能向上に役立っているとされるが、具体的にどこかどうなったかということは、すべては明らかにされていない。

さらに、第1段機体の着陸の成功率を上げるため、着陸脚や空力フィン、窒素ガス・スラスターも改良されている。

ファルコン9 v.1.1 フル・スラストの1号機は昨年12月21日に打ち上げられ、衛星の軌道投入に成功すると共に、その性能も実証した。さらに将来のミッションにとって必要となる第2段エンジンの再点火試験にも成功。
そしておまけに第1段機体の地上への着陸にも成功し、これ以上ないほどの完璧な門出となった。

今後のファルコン9はすべて、このv1.1 フル・スラストの機体が使われる。

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