2016年1月26日 09:48
2016年のデジタルマーケティング業界、技術・市場はどう動くか? [前編]
2015年の国内マーケティング・テクノロジー動向を振り返ると、マーケティングオートメーション(以降、MA)の概念とマーケティングプロセスを支援するソフトウェアの導入領域に関して、認知度が急激に高まった1年だった。特に、これまではB2C企業に比べ、企業活動におけるマーケティング活動へのIT化に積極的ではなかったB2B企業もリードマネジメントを行うため、MAツールの導入に関心を示している。
こうした市場環境の変化を踏まえ、2回に分けて、デジタルマーケティング全般に関して、米国における2016年の展望と日本市場に向けての示唆を考えてみたい。
○マーケティングテクノロジーの現状
企業のマーケティング活動を支えるソフトウェアやサービス、そして提供ベンダーを整理した資料として知られているのは、Chief Marketing Technologist Blog編集長のScott Brinker氏が作成を監修する「Marketing Technology Landscape」である。本稿時点での最新版は2015年1月に発表されたものであり、43分類にわたり1876のベンダーがマーケティング・テクノロジー(以降、マーテク)