くらし情報『カーエレクトロニクスの進化と未来 (83) ルネサスのクルマ用半導体の戦略と戦術(前編)』

2016年1月26日 11:00

カーエレクトロニクスの進化と未来 (83) ルネサスのクルマ用半導体の戦略と戦術(前編)

カーエレクトロニクスの進化と未来 (83) ルネサスのクルマ用半導体の戦略と戦術(前編)
今年のカーエレクトロニクス技術展におけるルネサス エレクトロニクスのブースには人垣が出来ていた。お目当ては、ルネサスならではの認識や判断が必要なIT系と、「走る」「止まる」「曲がる」を基本とする制御系の両方を使った、さまざまな車載システムだ。「IT系と制御系の両方を持つ半導体メーカーこそルネサスだ」。こう語る、ルネサスのクルマ事業総責任者の大村隆司執行役員常務(図1)にルネサスのクルマ戦略について聞いた。今回は戦略を中心に、次回は具体的な戦術を中心に紹介する。

おそらく現時点ではルネサスは、クルマ用半導体のトップメーカーだろう。ただし、オランダのNXP Semiconductorによる米Freescale Semiconductorの買収が2015年12月に完了したため、2016年の業績ではこの新しい合弁会社が単純計算でもルネサスを抜くことは間違いない。しかし、ルネサスにはクルマ用半導体メーカーとしての絶対的な自信がある。
これまでの実績1位だけではない。「品質の高さとOEM(クルマメーカー)やティアワンサプライヤから信頼されていることだ」と大村氏は言う。

顧客からの信頼は、ルネサスの顧客に対する恩返しから来ているという。

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