2016年1月27日 14:46
キヤノン、新社長にカメラ部門出身の眞榮田氏 - 御手洗は会長CEOに専念
を手がけ、映画産業に新風を送り込んだことにも触れられた。
眞榮田氏は今回の社長人事を受け、「強いプロダクトを継続的に投入し、最先端の技術で作り続ける。また、原価の低減も並行して行う。カメラだけでなく全社的に生産改善をしていけば、キヤノン全体の事業強化につながっていく。既存の事業も新規の事業も同じように取り掛かりたい」とコメントした。
今後は、眞榮田氏が開発・生産・販売を中心に担当し、御手洗氏が人事や総務、経理といった管理部門、海外関係の営業などを重点的に見ていく。特に営業については、眞榮田氏が生産側の立場から、御手洗氏がマーケティング的な見地から、両面で働きかけて強化していく方針だ。
○今後のキヤノン「BtoCからBtoBへ」
キヤノンは2016年に「グローバル優良企業グループ構想」という経営計画のフェーズVに入る。
再び成長戦略をとっていく、その5カ年計画のスタートとなる2016年に、社長交代を決意したと御手洗氏は述べた。
これまでは「カメラ・光学」「複写機など事務機」の2つの大きな流れがあった。この2つにも開発投資はしていくが、それだけでなく新たな事業3つにも注力していく。
1つめがオランダのオセ社買収などによって強化してきた商業印刷分野。