2016年1月28日 08:15
iOS版「Chrome」がついにWKWebViewに対応、飛躍的に安定・高速化
米Googleは1月27日(現地時間)、iOS用「Chrome」ブラウザのバージョン48の提供を開始した。レンダリングを担うWebView機能が「UIWebView」から「WKWebView」に変わり、前バージョンよりも飛躍的に安定して、かつ高速に動作するようになった。
WKWebViewはiOS 8からサードパーティの利用が可能になっていたが、Cookie管理APIやプロトコルハンドラーの不備を理由にGoogleはChromeで対応していなかった。WKWebViewにスイッチしたことで、WebViewに起因するクラッシュが大幅に減少し、Chromeチームによるとクラッシュ数はUIWebViewを利用していたChrome 47より70%も少ない。また、IndexedDBのサポートなどWeb標準対応も向上し、HTML5テストのスコアが「391」から「409」に上がった。他にも、バックグラウンドのタブへの切り替えで再レンダリングになる回数が25%減少。JavaScriptの実行性能も大幅に向上しており、iPhone 6sを使用したOctaneベンチマークのスコアはUIWebViewのChromeが「1583」