イマドキ「学童保育」はこんなにも進化しています (14) 東京都杉並区の「いおぎみんなの学校」、高学年の受験対策も開講予定
考える基礎ができている子どもの自由な発想を大切にし、子ども達がのびのびと過ごしていることに感動を覚えた。実験が終わると、講師がパネルを使い温度が変わるメカニズムを分かりやすく説明。自分の手で起こした不思議現象の仕組みは、1年生でも集中して聞けるから驚きだ。
しかし1日たった1時間のプログラム参加で、どれだけ知識が身に付くのか。実際に子供が同校に通っている保護者に疑問を投げかけると、「そば打ちを習った後、実際に年越しそばを皆に打ってくれた」「ヨガを習ってきた晩は、全部実演してやり方を教えてくれた」などの声が。体と五感をフルに使い楽しみながら覚えたことは、簡単には忘れないようだ。
○社会も、子どもも、親もwin-win-winな仕組みづくり
いおぎみんなの学校で大切にしているのが、教えることができる大人と、教えを受けたい子どもの円滑な出会い。鉄棒が苦手な子がいれば、体操のプロを探し鉄棒教室を開催。
IT関連企業がCSRで行うネットや携帯電話の安全教室をプログラムに取り入れたり、通りがかりの尺八奏者から「講義をしたい」との申し出を受けてプログラムが実現したりしたこともあるそうだ。「教えたい・伝えたいと思っている大人達は意外とたくさんいるんです。