くらし情報『航空機の技術とメカニズムの裏側 (3) 航空機の構造(3)胴体の構造』

2016年2月1日 13:00

航空機の技術とメカニズムの裏側 (3) 航空機の構造(3)胴体の構造

例えば、ボーイング747の胴体外径は6.49メートル、エアバスA330/340の胴体外径は5.64メートルもある。

しかし、機体を小型にまとめるために直径を小さくして、かつ真円にすると、幅もさることながら、高さが足りなくなってくる。だから、縦長の楕円形胴体断面にする機体も結構ある。三菱MRJがこれだ。小型の単通路機になると、この手の胴体断面が増えてくる。

また、ボーイング707みたいに上半分と下半分で異なるサイズの円筒形にして、両者をつなぐこともある。境界部分に角ができるので強度の面では不利だが、過度に大きくしないで、かつ所要のスペースは確保する、という観点から導き出された手法。

ボーイング747の前半部やエアバスA380みたいに客室を2層構造にすると、真円では大きくなりすぎるので、こちらも楕円形あるいは2つの円筒を組み合わせた構造になる。
この場合にはもちろん、上のほうが小さい断面になる。ちなみに、規模が異なる複数の機種をラインアップしているメーカーでは、胴体の断面を共通化することがある。例えば、ボーイングの707/727/737、エアバスのA300/A330/A340が、そういう関係に当たる。

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