くらし情報『フィンテック(Fintech)の今 (5) P2Pレンディングの世界』

2016年2月4日 10:20

フィンテック(Fintech)の今 (5) P2Pレンディングの世界

があります。

○Lending Clubの急拡大とその背景

Lending Clubは個人の住宅ローンやクレジットカードローンの借り換えなどに焦点を当て、累計で1兆円以上の融資をマッチングしてきたプラットフォームです。同社が拡大を遂げた理由としては、P2Pレンディングにおける貸出実績の蓄積と、機関投資家の参加があります。

貸出の実績については、様々なプラットフォームが設立されてから、5-10年が経過したことで、このような借り手の平均的な姿や、景気が悪くなった際の返済能力について、統計的な判断が可能となってきたことが挙げられます。このことにより、例えば事前にプラットフォーム側で、この借り手は安全、この借り手はリスクが高い、といった格付けを行うことが可能となってきました。

格付けが可能となったことで、投資家層は従来の個人投資家中心の形から、運用リターンを求めるヘッジファンドなどへの拡大が見られています。莫大な運用資産を持つ機関投資家は、個人以上に迅速な投資が可能であるため、プラットフォームの規模拡大に寄与し、Lending Clubは上場にまで至りました。

○学費ローンに新しい姿をもたらすSoFi

P2Pレンディングの、より新しい付加価値を示す代表格といえるのが「SoFi」

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