2016年2月4日 11:28
2020年の"ロボットオリンピック"はどうなる? - 初の諮問会議が開催
という印象だが、競技分野として、以下の3分野を選定したことが今回明らかになった部分だ。
○1. B2B中心の分野
製造業、農林水産業、食品産業などが対象。大雑把にいうと、産業用ロボットによる競技となるようだ。類似した競技会としては、米Amazon.comの「Amazon Picking Challenge」(APC)が参考になるかもしれない。
○2. B2C中心の分野
サービス、介護・医療などが対象。この分野では、接客/案内ロボット、介護ロボット、生活支援ロボットなどが考えられる。既存の競技会では、「RoboCup @Home」に近い内容があるかもしれない。
○3. インフラ・災害対応・建設
橋やトンネルなどのインフラ点検、原発などのプラント点検、災害発生時の被災者発見などが対象になるだろう。
同様の競技会としては、「DARPA Robotics Challenge」や「RoboCup Rescue」などがある。
諮問会議は非公開であるが、実行委員である安田篤・経済産業省製造産業局ロボット政策室長によれば、諮問会議の委員からは、おおむね賛同が得られたという。今後、より具体的な内容を詰めていくことになるが、国際性の確保、教育とのリンクなどに配慮するよう、委員から注文があったそうだ。