近年、さまざまなことを学習する人工知能(通称:AI)が搭載された家電製品が登場しています。音声で操作する『グーグルホーム』など、AIアシスタントが搭載されたスピーカーを利用している家庭は、今や珍しくありません。スマートスピーカーの中には、簡単な内容であれば会話ができるものもあります。ロボットやシステムの開発者の中には、AIがより人間らしく思考し、行動するよう研究している人もいるでしょう。『人の心を理解するロボット』にこだわりすぎている博士スマ見(@miteruyatsu)さんが描いた、創作漫画をご紹介します。漫画に登場する博士は、『人の心を理解できるロボット』を開発中。開発はかなり進んでいるようで…。『人の心を理解するロボット』にこだわりすぎている博士 pic.twitter.com/eSJMGS0pMa — スマ見 (@miteruyatsu) July 1, 2022 買い物中、洗剤と生肉がカゴの中で重なっても、衛生的には問題はないはず。しかし、それを「なんとなく気持ち悪い」と感じるロボットは、かなり人間的!ガサツではなく、繊細な人格が形成されているようです。近い将来、現実でも、それぞれの性格に違いのあるロボットたちと人間が会話を楽しんだり、一緒に仕事をしたりするようになるかもしれません。そんな未来を想像すると、少しわくわくしますね![文・構成/grape編集部]
2022年07月03日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。4 月よりスタートをした Crefus 講座では 11 回目のレッスンで交流会を行っております。共通のテーマの中で、習ってきたことを使い工夫をしたり、それぞれのアイデアを盛り込み製作をしました。お友だちの作品について注目し、良いところや質問等を発表し合い交流を深めています。交流会後のレッスンからは、前期の発表会に向けたカリキュラムがスタートをしていきます。引き続き、子どもたちの作品を楽しみにしていてください。◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各ラボで無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月28日配膳などの分野で、ロボットの導入が進むファミリーレストラン(以下、ファミレス)。サイゼリヤやガストといったファミレスでは、猫型配膳ロボット『BellaBot(ベラボット)』の導入が進んでおり、目撃情報も増えています。ラストオーダー後のサイゼ店内で寝ていたのは…「めっちゃかわいい」「近所のお店に来てくれー!」『BellaBot』は猫耳が付いたロボット!音声でお知らせする時には語尾に「にゃん」を付けて話し、パネルに表示される顔の表情も豊かで、多くの人に愛されています。伊豆平成(@IzunoHiranari)さんは、ガストで猫型ロボットと店員とのやり取りを目撃。ギャグのようなやり取りに、多くの人が心をつかまれています。自由気ままな猫型ロボットと店員その日、バイトらしき女性店員が、隣の席の食器を猫型ロボットに載せて、片付けていることに気付いた伊豆さん。見ていると、途中で猫型ロボットが「ごゆっくり~」としゃべり、勝手に厨房側へ帰り出すではありませんか!あわてて追いかけた店員は「バカ!まだだってば、んもー!」と猫型ロボットの頭部にあるスイッチを叩いて停止させます。その後、店員が残りの食器を載せているところを見て、伊豆さんは思わず吹き出してしまいました。「勝手に動き出しちゃうんですか?」と伊豆さんから聞かれた店員は「そーなんですよ。まったくもう」と笑っていたそうです。なお、猫型ロボットは我関せずというように、鼻歌を歌いながらごきげんで厨房へと去っていったとのこと。愉快な光景に、「楽しい未来だなあ」と伊豆さんは思ったのでした。残りの食器を乗せられてるのを見て、思わず吹き出してしまった。「勝手に動き出しちゃうんですか?」って娘さんに聞いたら、「そーなんですよ。まったくもう」と笑っていた。猫ロボは我関せずというように、鼻歌を歌いながらごきげんで厨房へと去っていった。楽しい未来だなあ。— 伊豆平成(ノベライズのお仕事中。オリジナルも書きたいっ!) (@IzunoHiranari) June 14, 2022 きっと猫型ロボットは、片付けの途中で『客に料理を届け終わった時のモード』になってしまったのでしょう。店員と猫型ロボットのエピソードには、「あらかわいい」「いい未来」などのコメントが多数寄せられています。・猫ちゃんは気まぐれだからさ!許す!・すべてのミスがかわいく見えるロボット。・完璧なロボットより、凡ミスがあるほうが親近感が湧く。・未来の世界の猫型ロボットが、こんなにかわいいなんて…。・我が家の近くにある店舗だと、おばちゃん店員が親のようにロボットに付き添っていて癒されます。いろいろなメーカーから配膳ロボットが登場していますが、猫型ロボットは特に話題になりやすいようです。猫やかわいいものが好きな人からすると、猫型ロボットの普及は嬉しいですね!投稿全文はこちらガストで、猫ロボとバイトの娘さんが隣の席の食器を片付けてて、娘さんが猫に皿やカップを乗せていたら途中で猫が「ごゆっくり~」とか言って勝手に帰りだし、娘さんがあわてて追いかけ「バカ! まだだってば、んもー!」と猫の頭をたたき(スイッチがある)、停まって残りの食器を乗せられてるのを見— 伊豆平成(ノベライズのお仕事中。オリジナルも書きたいっ!) (@IzunoHiranari) June 14, 2022 残りの食器を乗せられてるのを見て、思わず吹き出してしまった。「勝手に動き出しちゃうんですか?」って娘さんに聞いたら、「そーなんですよ。まったくもう」と笑っていた。猫ロボは我関せずというように、鼻歌を歌いながらごきげんで厨房へと去っていった。楽しい未来だなあ。— 伊豆平成(ノベライズのお仕事中。オリジナルも書きたいっ!) (@IzunoHiranari) June 14, 2022 [文・構成/grape編集部]
2022年06月17日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。4/23(土)、4/24(日)に開催された、第1回ロボット検定の結果が子どもたちの元へ届きました。年に2回開催されているロボット検定では、ロボット製作に必要な知識を問う知識問題と、組立やプログラミングの技能を図る実技問題が出題されます。合格すれば資格として受験や就職に活かすことができます。また、受験することで日頃のレッスンでの成果や次の強化ポイントを見つけることができます。今回のロボット検定では、中央出版で初めて、ロボット検定 For EV3準1級合格者が出ました!子どもたちが日頃のレッスンや学習から意識をして、弱点を克服し、更なる成長へつなげていけるように、講師から子どもたち1人1人へフィードバックを行っていきます。◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月07日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。一般社団法人ロボット技術検定機構の開催する「ロボット検定」が2022年4月23日(土)および4月24日(日)に開催されました。ロボット検定とは、ロボット製作に要求される知識や技能を客観的に評価し判定する、小学1年生から受けられる検定です。試験内容はロボット製作とプログラミングです。筆記試験と実技試験があります。2022年第1回となる今回は、ロボット検定for WeDo2.0で159名、ロボット検定for EV3で262名の計421名が受験しました。(3月在籍者中のべ人数)日 程:2022年4月23日(土)・24日(日)会 場:神奈川県・静岡県・愛知県・福岡県の全12会場実施級:WeDo2.0 3級・2級・1級 EV3 3級・準2級・2級・準1級※会場により異なる結 果:5月21日(土)以降自宅に郵送◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日過去から現在まで、約90種130点の多彩なロボットを紹介し「人間とは何か?」を問いかける特別展『きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?』が、8月31日(水)まで日本科学未来館(東京・お台場)にて開催されている。ロボットという言葉が生まれてから100年以上。発展・拡大を続けるロボット技術は、いまや私たちにとってはなくてはならない存在になり、ロボットの定義や概念、形もさまざまに変化している。同展では、ロボットがいつ、どのように誕生したのか、そして、今日までどのように発展・拡大してきたのかを、時代を代表するロボットたちを年代順に展観。ロボット研究・開発に影響を与えた小説やアニメ、ゲーム、SF作品も併せて公開する。さらに、直感的に高所重作業を行える汎用人型重機や遠隔操作が可能な分身ロボットといった、私たちの行動の可能性を広げるロボットや技術、人とのふれあいで成長し個性が生まれ唯一無二のパートナーとなるロボット、世界初のやきもちを焼くロボットといった人の心に寄り添うロボットなど、国内展覧会史上最大規模となる約90種、130点のロボットを紹介。GW期間中(5月8日まで)は特別展示として、人に最も近い「手」の動作ができるアバターロボットのコンセプトモデル「MELTANT-α(メルタント・アルファ)」も公開する。人とロボットの未来像を思い描きながら、子供から大人まで幅広く楽しめる展覧会だ。WABOT-1(ワボット-ワン) 提供:早稲田大学ヒューマノイド研究所Musiarm(ミュージアーム) 提供:ALPHYZ×AXEREAL×KMD Embodied Media Project畠山海人(ALPHYZ) 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media ProjectERICA(エリカ) 提供:国際電気通信基礎技術研究所石黒浩特別研究所Kaleido(カレイド) 提供:川崎重工業【開催概要】特別展『きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?』会期:2022年3月18日(金)~8月31日(水)会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:火曜日※5月3日、7月26日~8月30日の火曜日は開館料金:19歳以上2,100円、小学生~ 18歳1,400円 、3歳~小学生未満900円展覧会公式サイト:
2022年04月28日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。4月23日(土)、24日(日)に2022年度第1回目のロボット検定が開催されます。ロボット検定とは、プログラミングの知識や組立の技能の問題が出題されます。受験することで、客観的に評価されるので子供たちも自信になり、モチベーションにも繋げることができます。毎年春と秋の2回実施されており、合格すると合格証とバッジがもらえ、履歴書にも書ける資格が手に入る検定です。◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月19日スリムで表現力豊かなロボットプラットフォームを提供するスピーシーズ株式会社(東京都三鷹市、代表取締役:春日 知昭)は、仮想世界とリアルワールドを繋ぐ進化型ロボットエンタテインメント“フィギュア3.0クレア”の受注を開始しましたことをお知らせいたします。Figure3.0 Clair1“フィギュア3.0クレア”は情報のリアル3D表現が得意なロボットフィギュアで、メタバースなど仮想世界の情報を人にやさしく伝えることが出来ます。また基本ソフトとして、スマホなどのアイコンで遠隔地からもメッセンジャー感覚で容易にロボットの操作が可能な“ロボスタンプ”を開発してまいります。さらに私たちは単にロボットを提供するだけでは本当のロボットエンタテインメントは得られないと考えています。そこで“次世代ロボットラボ:ティル・ナ・ノーグ”を設立し、“外装の進化”、“コンテンツの進化”、“機能の進化”が共存するロボットならではのダイナミックな“もの”の進化を楽しむエンタテインメントを推進します。ティル・ナ・ノーグの目標は、半年以内に進化させたロボットフィギュアを見せびらかすイベントを開くこと。そのために今回、創立メンバー:プラチナマイスターを限定20人募集します。(当面、プラチナマイスターのみがフィギュア3.0クレアを入手可能です。)プラチナマイスターはエンジニアと共にフィギュア3.0クレアを進化させていく仲間です。ロボットとコミュニティーとイベントを同時に進化させることが進化型ロボットエンタテインメントの目的です。“フィギュア3.0クレア”は身長14cmのロボットフィギュアで、自由度の高い骨格と自走式のからくりユニット(台座)を持ち、表現力豊かでバッテリー駆動も可能な重量950gの携帯型フィギュアシステムです。最新のビデオや画像はこちらから : 次世代ロボットラボ:ティル・ナ・ノーグ Web: Figure3.0の技術ビジョン説明スライド : FaceBookコミュニティー : プロモーションビデオ : 技術解説ビデオ : ロボスタンプイメージビデオ : ティル・ナ・ノーグ加入申込フォーム : 【バーチャルだけではないリアルな“もの”の進化を楽しむエンタテインメント】可愛いロボットに触れたり外観を進化させる喜び、ロボットの仕草やセリフ・ダンスなどのリアル3Dコンテンツを楽しんだり、ソフトウェアやIT、AI機能の進化を楽しんだり、またポイントを得てリウォード(特別な外装、装飾品など)を手にするなど。メタバースやゲームなどバーチャルな世界では味わえないリアルな“もの”の進化を楽しめます。【ロボットの進化もエンタテインメントに!プラチナマイスター限定20人募集】半年以内に進化させたロボットフィギュアを見せびらかすイベント開催を目指すプラチナマイスターのミッションは、・SNSへのビデオ投稿・イベント企画・運営などを行う広報チームに参加出来る・コンテンツ、外装などの創作チーム(コンテストの実施)に参加出来る・ソフトウェアの開発を提案・推進するチーム(開発テーマの選定)に参加出来る・クレアの友達・家族となるキャラクタの創作チーム(コンテストの実施)に参加出来る・次代マスター候補の推薦が出来る(ポイントが増える)・貢献に応じたポイントで特別な外装などのリウォードを入手出来る【エンジニア手造りのプレミアム品を提供しコミュニティーでサポート】今回提供する“フィギュア3.0クレア”はエンジニアの手造りによる貴重な製品です。そのため多くを生産することは出来ませんので、限定20台(第一ロット)とさせていただいています。また、創立メンバーであるプラチナマイスターの皆さんとはコミュニティー:ティル・ナ・ノーグを通じて密にコミュニケーションさせていただき、製品の状態把握や技術サポートをさせていただきます。各種の秘密情報も提供され、その情報には、コンテンツの作成方法、ソフトウェアのAPI、外装の制作方法、各種のワークショップで提供する情報などが含まれます。【仮想世界を仲間と楽しむ】フィギュア3.0クレアは、まだ子供のフィギュアで生まれたばかり。仮想世界“ティル・ナ・ノーグ”に棲む妖精族:ディーナ・シーのロボットフィギュアです。生まれたばかりのフィギュア3.0クレアは未完成なロボットですが、人と人を繋ぐことのできる楽しいコミュニケーションロボットに進化して友達や家族も増やしていきたいと考えています。まだおしゃべりも下手で、出来る仕草も少ないです。外装もとてもシンプルなもの。仲間達の力でもっといろいろな外装で飾ってあげたり、仕草やおしゃべりが得意な活発な子に進化させてあげてください。色々なジャンルの方々のチャレンジをお待ちしています。【登録費用・提供時期】◆フィギュア3.0クレアは、プラチナマイスター(PM):限定20人のみ入手可能です。貴重なエンジニア手作り品を入手可能なPM登録費は、95,000円(ロボット1台+PM登録証+コミュニティー参加費用を含む。消費税込み。)◆ロボット提供時期は6月以降で、生産出来次第申し込み順(入金順)に発送いたします。コロナの影響でCPUボードなど部品入手時期が不透明なため、お待たせする可能性が有ります。ご了承ください。【フィギュア3.0クレア仕様】身長 :約14cm外装(スキン) :樹脂外形寸法(おおよそ):W15cm×D16cm×H23cm(手を下げた状態)関節自由度 :11自由度(11関節)- 頭部 2軸- 腕 3軸×2本(肩回転、肩開き、肘)- 足 1軸(足の上げ下げ+歩く動作)- 台座自走 2軸(前後、回転)駆動方式 :多関節回転力伝達方式(リモートモーター:特許取得済み)ホストとの接続 :Wi-Fi、LANなどその他 :MOFI-OS ver. 6.0搭載- LINUXベース:PC、タブレットからWebブラウザにて操作可能- MikuMikuDanceにてモーション作成(.pmx、.vmdファイル利用)可能- カメラ、マイク、スピーカー内蔵使用環境 :電源:NiMH電池内蔵、充電器、ACアダプター付属(AC100V)- 操作用にPC(ブラウザで操作、MMDでも使用)かタブレットが必要- Wi-Fi環境(ルーターやアクセスポイントが有ること)- 急速充電機は別売【用語説明など】※1 Figure3.0 Clairスマホの様にいろいろなアプリを実行可能な小型(14cm)ロボットプラットフォームです。ロボット制御技術、クラウド技術、音声合成、音声認識、AI、スマホアプリなどを駆使してデジタル情報をリアリティーのある仕草(モーション)で表現をする未来型のロボットに進化させていきます。※2 基本ソフト:ロボスタンプスマホなどのアイコンで遠隔地からもメッセンジャー感覚で容易にロボットの操作が可能な基本ソフト“ロボスタンプ”を開発してまいります。アイコンを組み合わせてストーリー性のある表現も出来、複数台でユニットを組んで踊ったり、コミュニケーションしたり、競い合ったりすることもできます。また遠隔地のロボットを操作して自分の分身として仕事をさせたり、友達と一緒に遊ぶなども可能で、より簡単に深いコミュニケーションが可能となります。イメージビデオ: ※3 外装のカスタマイズFigure3.0は様々な外装に変化させる事も可能です。紙粘土などで外装を変えて塗装をして楽しむことも出来ますし、3DCADやCGソフトを使ってボディを作成したりなど、クリエイターのオリジナルデザインでカスタマイズが可能となっています。フィギュア3.0クレアの外装の3Dデータや骨格と外装の固定方法などはプラチナマイスターに情報を開示いたします。※4 ロボプライム社当社はロボプライム社と共同でフィギュア3.0クレアを推進します。ロボプライム社が事業企画を担当し、当社が基本システムの提供と国内での事業サポートを代行します。【会社概要】スリムで表現力豊かなロボットプラットフォームを提供するスピーシーズ株式会社(東京都三鷹市、代表取締役:春日 知昭)は、40cmスマートフィギュア:MOFI7-Cute、等身大アイドルロボット『高坂(こうさか)ここな』と、14cmフィギュア3.0クレアなどロボットプラットフォームの提供を主な事業としています。2014年7月には、スリムでキュートなキャラクタを静かに且つ滑らかに動かす事が出来る独自の特許技術を応用した、『モーションフィギュアー:MF201』を発表しTV等でも報道され話題になりました。2020年には等身大アイドルロボット『高坂(こうさか)ここな』、2021年には40cmスマートフィギュア『MOFI7-Cute』を発表しています。日米中でスリムで美しいロボットを可能にする特許を2件ずつ取得済みです。スピーシーズ株式会社は、スリムで可愛く役に立つロボットの製品化を通じて、離れて暮らす人たちのコミュニケーションや地方の過疎化対策、店舗での人材不足、都市の人の密を避ける事など社会問題の解決に貢献する、未来型のロボットコミュニケーションメディアの提供をする会社です。商号 : スピーシーズ株式会社(ロボプライム社より委託を受けて代行)所在地: 東京都三鷹市井の頭4-12-3設立 : 2001年12月6日資本金: 2,000万円URL : ロボプライム社Web(ティル・ナ・ノーグ): その他資料ダウンロード : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月11日壊れかけのロボットと、無気力に生きる主人公の再生の旅を描いた劇団四季のオリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が、4月16日(土)まで京都劇場で上演中だ。劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」チケット情報本作は劇団四季が16年ぶりに手掛けた一般向けオリジナルミュージカルで、2020年に東京で開幕。雑誌「ミュージカル」の「2020年ミュージカル・ベストテン」で作品部門第1位に選出されるなど、注目を集める1作だ。原作は2015年に出版されたイギリスの同名小説。世界各国でロングセラーを記録し、日本では今年、映画版『TANG タング』も公開予定だ。舞台は、アンドロイドと人間が共生する近未来。どこか哀愁をまとう小さな四角い旧式ロボットが、ある家の庭へとたどり着く。家の中では、弁護士の妻エイミーが慌ただしく出勤準備をする一方で、張り合いなく過ごす夫ベンの姿。両親を事故で亡くして以来、獣医になる夢も諦めて無気力に日々を過ごしている。庭のロボットを見つけ、興味を持つベンだが、エイミーには「粗大ごみ」にしか見えない。前を向いて歩きたいエイミーと、いつまでも前を向けないベン。ふたりの生活も気持ちも、距離は広がるばかりだ。「タング」だと名乗るロボットは、人間の指示通りに動く“賢い”アンドロイドとは対照的。自由気ままに動き回り、時にはわがままを言ってベンを困らせるが、ベンはいつ停止するかもしれないタングを修理しようと、少しの手がかりを頼りにアメリカ、日本、そしてパラオと、国を超えた旅に出る。ふたりで修理の旅をしていく中で、さまざまな言葉や知識を吸収していくタング。タングを動かし、タングとして声を放ち、感情を表現しているのはふたりの俳優だ。操る姿は観客から見えている状態だが、観ているとその存在を忘れてしまうほど、タングの愛らしさに惹きこまれていく。ベンとタングの旅は紆余曲折しながら進み、後半、思いもよらぬ展開を迎える。タングに隠された秘密が次第に明かされていくのもスリリングで面白い。狭い世界にとどまり前を向けなかったベンが、タングとの出会いをきっかけに外に飛び出し、タングを守ろうと懸命に駆け回る。さまざまな人たちと出会うことで、知らず知らずのうちにベンの心はほどけ、見失っていた大切な人への思いに気付く。閉じこもってばかりでは見つからなかった心の鍵。人との関わりや、相手を思いやることの大切さ。ベンが気付かされたように、心にじわりと届くものがあるはずだ。京都公演は4月16日(土)まで、京都劇場にて上演中。チケット発売中。取材・文:黒石悦子
2022年03月10日ディズニーとルーカスフィルムが支援する国際的なロボットコンテストを映したドキュメンタリー映画『ロボットコンテスト 新世代の挑戦者たち』が3月18日(金)よりディズニープラスで独占配信されることが決定。千葉県で活動する日本の中高生チームも登場する。本作は、2020年に開催された FIRST(R) ロボットコンテストに出場する世界中のティーンエイジャーで結成されたチームのうち、4組にスポットを当てたドキュメンタリー作品。ロサンゼルス、メキシコシティ、千葉県のそれぞれのチームが競争の激しい世界選手権の出場に向けて準備する姿を追う。様々な国の事情で部品や機材が確保できなかったり、世界的なパンデミックの影響で制作が一時中断となったりと多くの課題を乗り越えていく中、参加者たちは技術的な知識を得るだけでなく、尊重し合うこと、チームワーク、様々な経験を通して大きく成長していく。そして、大会に参加することが単にロボットを作ることではない、未来への扉となる競技そのものの魅力に気づいていく。日本からは2017年に設立された、千葉工業大学津田沼キャンパスを中心に活動する中高生のチーム「SAKURA Tempesta」が紹介されており、キービジュアルでは彼らの姿がロボットとともに写し出されている。監督は、本作が初の監督作品となるハリウッド女優のギリアン・ジェイコブスが務め、製作総指揮はルーカスフィルムのマイケル・ガルシアとクリスティン・ビービ、共同製作総指揮を「スター・ウォーズ:ビジョンズ」の製作者であるジャクリーン・ロペスが務める。アメリカのテクノロジーの祭典SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)にて3月14日(月)に初公開された後、ディズニープラスにて独占配信が開始される。手に汗握るロボット競技の世界、そして未来に向けて成長していく若き挑戦者たちの姿に、胸打たれる感動のドキュメンタリーだ。『ロボットコンテスト 新世代の挑戦者たち』は3月18日(金)よりディズニープラスのスターにて独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2022年03月09日特別展 「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」が、東京・お台場の日本科学未来館にて2022年3月18日(金)から8月31日(水)まで開催される。“過去最大規模”のロボットの展覧会作家のカレル・チャペックが「ロボット」という言葉を1920年に生み出してから100年以上が経過した今、工場などで活躍する産業用ロボットだけでなく、人型ロボットや、家族のようにも感じられるパートナーロボット、写真や音声などのデータから生み出されるデジタルクローンなど、多岐にわたる定義や概念、形のロボットが存在している。特別展 「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」は、国内展覧会史上で過去最大規模のロボットの展覧会。展示やインタラクティブな仕掛けを通して多彩なロボットを紹介しつつ、科学技術とどう向き合うのか、どのような未来を描いていくのか、はたまた「人間とはなにか?」について紐解いていく。「ペッパー」「アシモ(ASIMO)」など約90種130点を展示会場には、人気ロボットや本邦初公開の最新ロボットまで、約90種130点を展示。世界初の「感情」を持つ人型ロボット「ペッパー」をはじめ、「ワボット - ワン」や「アイボ」、「アシモ(ASIMO)」といった時代を代表するロボットたちが集結する。加えて、ロボットの着想源となり研究・開発を後押しした小説やアニメ、ゲームといったSF作品も紹介し、ロボット開発の歴史を辿る。身体機能を拡張するロボットや心に寄り添うロボットまた、人間の身体機能の可能性を押し広げるロボットも紹介。実際に動かしたり、装着したりしてその機能を体感することができる。災害救助や介護現場などにおける実用を目指して開発された人型ロボット「カレイド」や、義手と楽器を融合させた「ミュージアーム」などが登場する。さらに、音を体で感じる装置「オンテナ」など人間の感覚を拡張するロボットや、遠隔操作が可能な分身ロボット「オリヒメ」などの人間の身体の代替として動くことのできるロボットなども展示される。加えて、“心”に寄り添うロボットとして、犬型ロボット「アイボ」や「アザラシ型ロボット・パロ」、世界初のやきもちを焼くロボット「らぼっと」など、愛らしく思わず癒されてしまうような佇まいのロボットを展示。ふわふわとした毛並みがチャーミングな「クーボ」は、なでるとしっぽを振ってこたえてくれるクッション型セラピーロボットだ。また、スマートフォンの機能を持つ「ロボホン」や、人工知能(AI)による自由なコミュニケーションが可能な「ロミィ」などとは、“おしゃべり”を楽しむことができる。人間の見た目を再現したアンドロイドも表情や仕草など、人間の見た目に近づけたロボットは、そのリアルな佇まいに注目だ。実在の人物にそっくりな見かけに作られた遠隔操作型アンドロイドや、治療を嫌がる子供のじたばたとした動きや顔色の変化などを細かく再現した救命救急のトレーニングロボット、文豪・夏目漱石のアンドロイドなどが登場する。【詳細】特別展 「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」会期:2022年3月18日(金)~8月31日(水)会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン住所:東京都江東区青海2-3-6開館時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日 ※ただし3月22日~4月5日、5月3日、7月26日~8月30日の火曜日は開館料金:19歳以上 2,100円(1,900円)、小学生~18歳 1,400円(1,200円)、3歳~小学生未満 900円(700円)※( )内は8名以上の団体料金※常設展も観覧可能。※ドームシアターは別料金(要予約)。※2歳以下は無料、障害者手帳持参者および付き添い1名まで無料。※会場の混雑状況により入場整理券を配布、または入場を規制する場合あり。※チケットは3月上旬に販売開始予定。※会期等は変更になる場合あり。※本展覧会の内容は予告なく変更になる場合あり。※チケット情報を含む最新情報は本展公式サイトを確認。【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル/全日 9:00~20:00)
2022年02月20日参加者自ら作ったコンピューターを搭載したロボットが、自律制御で迷路を探索しゴールまでに到達する最短時間を競う『マイクロマウス』。『ロボットコンテスト』(通称:ロボコン)という競技の一種として知られ、国内で毎年、『全日本マイクロマウス大会』として開催されています。コヒロ(@Savant013)さんは、2022年3月に予定されている同大会の出場に向けて準備中の1人です。同大会に向けて、コヒロさんが製作したロボットが、迷路を探索する様子をご覧ください。ようやく課題迷路をクリアした。これで寝れる…お休みなさい…… pic.twitter.com/QmXK4bhDw3 — コヒロ (@Savant013) January 29, 2022 複雑な迷路を、ロボットはあっという間に駆け抜けていき、わずか10秒ほどでゴール地点に到着!その後の往復も含めると、30秒に満たない走行です。一度も壁にぶつかることなく、スイスイと走っていて、かっこいいですよね。今回、コヒロさんが製作したロボットは、事前に迷路の探索走行をし、ルートなどを学習。学習したデータをもとに、最速経路を導き出し、走行したのだといいます。同大会では、ゴールまでの到達時間のほか、過程やロボットの自律性を評価しているとのこと。そのため、コヒロさんが製作したロボットは、まさに自律性を持ちつつ、最短のルートで走行しているといえますね!【ネットの声】・壁にぶつからず、この速度で走るってとんでもなくすごい。・なんだこの、吸い付くような走りは!早送りを疑いたくなるような速さだ。・ミニ四駆かと思うくらい速い…。大学生の時にはマイクロマウスを製作するサークルに所属し、今は自動車メーカーの関連会社で働いているというコヒロさん。大学時代の経験と、仕事のスキルを活かしていますね![文・構成/grape編集部]
2022年02月01日劇団四季のオリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が2021年12月22日(水)から2022年1月23日(日)まで東京・自由劇場にて上演される。その後、2022年2月23日(水・祝)より京都公演を、5月より全国公演を実施する予定だ。劇団四季のミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は、16年ぶりの劇団四季オリジナル一般ミュージカルとして2020年10月に開幕した作品。原作は英国の作家デボラ・インストールが2015年に出版し、2016年にベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選出された同名小説だ。2022年8月には、二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』が公開される。無気力に過ごす主人公&壊れかけのロボットの冒険劇中では、アンドロイドが人間に代わって家事や仕事を行う近未来を舞台に、無気力に日々を過ごす主人公・ベンと壊れかけのロボット・タングが出会い、タングを直すための旅に出かける様子が描かれている。そんな優しさ溢れる人間ドラマ『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が、2021年12月22日(水)より自由劇場にて開幕。台本・作詞は劇団「てがみ座」の長田育恵が、演出は「雷ストレンジャーズ」の小山ゆうなが務める。公演概要オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』<クリエイティブチーム>台本・作詞:長田育恵演出:小山ゆうな作曲・編集:河野伸音楽監督:清水恵介振付:松島勇気舞台装置デザイン:土岐研一パペットデザイン・ディレクション:トビー・オリエ■東京公演上演期間:2021年12月22日(水)~2022年1月23日(日)会場:自由劇場住所:東京都港区海岸1-10-53チケット料金:・バリュー(平日夜):S席一般 9,900円、A席一般 8,250円、A席学生 4,125円・レギュラー(平日昼・土夜):S席一般 11,000円、A席一般 8,800円、A席学生 4,400円・ピーク(土日祝昼):S席一般 12,100円、A席一般 9,350円、A席学生 4,675円※初日・千秋楽は上記と異なる。※学生=大学生・専門学生以下(公演当日、入館時に学生証を提示する)※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)。2歳以下の入場不可。■京都公演上演期間:2022年2月23日(水・祝)~4月16日(土)会場:京都劇場住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル京都駅ビル内チケット料金:・バリュー(平日夜):S席 9,900円、A席 8,250円、B席 6,050円 C席 2,750円・レギュラー(平日昼・土夜):S席 11,000円、A席 8,800円、B席 6,600円、A席 3,300円・ピーク(土日祝昼):S席 12,100円、A席 9,350円、B席 7,150円、C席 3,850円※初日・千秋楽は上記と異なる。※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)。2歳以下の入場不可。■全国公演上演期間:2022年5月14日(土)開幕チケット予約方法:公式サイト他(24時間受付、ただし発売初日は10:00~)※公演情報は12月21日時点のもの。最新情報については、劇団四季オフィシャルウェブサイトを要確認。【問い合わせ先】劇団四季 ナビダイヤルTEL:0570-008-110
2021年12月24日劇団四季のオリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が12月22日(水)より東京・自由劇場で開幕する。昨年10月に誕生したばかりの新作で、雑誌『ミュージカル』の「2020年ミュージカル・ベストテン」で作品部門第一位に選ばれた作品が早くも東京に再登場だ。原作はデボラ・インストールが2015年に出版した同名小説だが、来年8月には同小説を原作にした映画『TANG タング』の公開も予定されていることもあり、いっそう注目度が高まっている。物語は、アンドロイドが家事や仕事を行う近未来のイギリス。両親を事故で亡くしたことで無気力に日々を生きている青年ベンは、ある日、庭に旧式のロボットが迷い込んでいるのを見つける。幼児のように暴れまわり家をひっかきまわすそのロボット・タングを、妻エイミーは捨ててくるように言うが、ベンはなぜかその壊れかけの旧式ロボットに心惹かれてしまう。このままだと近いうちに停止してしまいそうなタングを直すために、ベンは旅に出る――。旅の中でタングは知識を吸収し雄弁になっていくと同時に、拗ねたり反論したりと、どんどん人間臭くなっていく。一方で、そのタングを通しベンも社会と触れ合い、再生していく。近未来を舞台にしつつ、描かれるのはアナログな心の交流。ロボットを通し、他者との繋がりや、自分の心と向き合うことの大切さをそっと提示し、日常の幸せに気付かせてくれるミュージカル。そして何と言ってもタングの愛らしさが素晴らしい。造形も可愛らしいが、パペティアと呼ばれる操者が2名がかりで操作と台詞・歌を担い、表情も動きも雄弁な“生きたロボット”タングが生まれている。『ライオンキング』や『リトルマーメイド』など、これまでもパペットを使う作品を数々上演してきている劇団四季だからこそできた演劇的表現だろう。まさに観客は、“無機物に命が吹き込まれる”さまを目の当たりできる。演劇的楽しさに満ちた表現で、地に足のついた普遍的感情が丁寧に紡がれ、観ると、温かなものが胸に広がるミュージカルだ。本作の脚本は長田育恵、演出は小山ゆうなが手掛けた。演劇界で広く活躍する気鋭のクリエイターたちは、どんな思いで本作と向き合い、また四季での仕事を進めてきたのか。12月21日、最終舞台稽古終了後に長田、小山、劇団四季の吉田智誉樹 代表取締役社長の3人の合同インタビューが行われた。以下、その模様をレポートする。丁寧に描くことで、日常に潜む“祝福”のようなものを舞台にあげる――昨年初演されたミュージカルの待望の再演です。非常に評価の高かった初演でしたが、どんなところが評価されたと思いますか。長田この作品は、普通の人たちの日常を丁寧に描くことで、そこに潜む“祝福”のようなものを舞台にあげるという、ささやかだけれど普遍的なメッセージが込められている作品だと思います。そのささやかさこそが、今の時代の等身大の人間の感情を描き出していて、登場人物に共感させる力がとても強い。今の時代にフィットする新しいミュージカルだったからこそ評価に繋がったのではないでしょうか。曲も多く、装置も素晴らしく、ロボットも可愛い……と色々と見どころはありますが、大事にしているのはささやかな人間の感情。今回の再演もその方針は変わっていないと思います。小山まず、タングをパペットで表現しようという劇団四季さんのアイディアが素晴らしい。そして長田さんのおっしゃった“ささやかな日常”という部分、これは長田さんの脚本が、日常的なのにポエティックな美しい日本語で書かれていることも非常に大きいです。詩的な演劇言語で書かれている長田さんの本を、言葉を大切にされる劇団四季の俳優さんが扱っていくという、全体のバランスがとても良かったと思います。小山ゆうなさらに四季のお客さまは、作品を育てていってくださる感じがとてもあって、その力もありどんどん作品が豊かになっていったなと感じています。今日の最終舞台稽古のキャストはほぼ初演時に出ていたメンバーなのですが、これだけロングランをやっているとちょっと飽きてきたりということもありえるのですが、誰ひとりそういうことがなく、どんどん役が深まっている。それは本人たちの努力と、お客さまの力が大きいと思っています。吉田今回のクリエイターの布陣の力によって、この作品がここまで愛されたのだと思います。特にこのおふたりは素晴らしい仕事をしてくださいました。感謝しかありません。吉田智誉樹(劇団四季 代表取締役社長)――劇団四季とのお仕事で感じた、劇団四季の良さは。長田劇団四季で仕事ができて、本当に喜びしかないです。私は大学の時に間違ってミュージカル研究会に入ってしまったことが、自分の舞台との出会いなんです。その時に一番の憧れだったのが劇団四季でした。仕事で関われる日が来るなんてことは……もちろん人生の中でいつかそんな日が来たら嬉しいと思っていましたが遠すぎて考えられず、まずは現代演劇の方で舞台の言葉を磨いたりとか、色々なことをやってきました。そうしたら四季に声をかけていただきまして……。憧れだった四季に一歩踏み入れたら、やっぱり中の人たちひとりひとりが、素晴らしい方たちでした。外から見ていたら、才能に恵まれた素晴らしい方々の集団だから何でもできるんだと思っていたのですが、キャストだけでなくスタッフに至るまでひとりひとりが絶え間ない努力を続けている、努力の天才みたいな人が集っていました。才能ある方々がさらに努力を続け、なおかつもっと高みを目指そうという推進力があり、さらに舞台にかける情熱がすごい。だからいいものが生まれている。才能ある選ばれし人たちだからすごいのではなく、全員が、主役の人さえも、自分がもっとできることを探し続けている。しかもお互いをリスペクトしあっているという、劇団の強みを初めて知りました。……すみません、熱く語ってしまいました(笑)。小山本当ですよね。劇団四季は、日本の演劇界では珍しく“作品ありき”です。これだけ商業的に成功しているミュージカル作品を作っていらっしゃるのに、主役の俳優がすごく目立つということではなく、みんながアンサンブル(一緒)で作品を作っている。全員が常に「作品をどうやって良くするか」を考えているので、なんだか流れている空気が清らかなんです。みんながそこに向かって努力する、しかもその努力が私の考える努力ではなくて(笑)、「そんなに!?」というくらい、時間もエネルギーも注いで作品に向かっている。すごい集団だなと本当に思います。単なる“可愛いキャラクター”ではないタングの魅力――長田さんと小山さんは、お互いの仕事をどう見て、そしてどうやりとりをして作り上げていきましたか。小山私は古典をやることが多いので、たいていにおいて作家が(すでに)いない。なので今回、同時代の、しかも世代も近くコミュニケーションの取りやすい方でしたので、質問もLINEでどんどんしていました。……コロナ禍でなかなか会えませんでしたので(笑)。長田さんの言葉は実はすごく美しく詩的なのですが、でも日常の言葉になっている。初演の時には気付かなかった素敵さに、今回改めて気付いたこともたくさんあります。言葉が深い。長田ありがとうございます。私は劇作家だけを専門としているので、私が仕事するときには必ず演出家との出会いがあり、この世代にしては国内外限らず、多くの演出家と組ませていただいていると思います。その中でもゆうなさんは、その俳優自身が持っている魅力を等身大に役に引き出してくるというところが素敵。だからアンサンブルに至るまで、登場人物が全員生きて、実在感ある人間に出来上がる。舞台上で、その世界を構築する嘘のない人間が表れてくるところがとても好きです。本当に信頼できる演出家です。長田育恵――長田さん、タングという存在をどう受け止めて書きましたか。長田日本にはもともと鉄腕アトムとかドラえもんといったロボット文化があります。タングはいわゆる“キャラクター”ですが、(アトムやドラえもんのように)最初から感情が補填された可愛いキャラクターとして存在するのではなく、人間が何かを入れたら、それによって方向性が変わる可能性もある未知なる未来を秘めた箱だ、というオープニングから始まります。ベンが旅の過程で何を受け取り、何を感じたかをタングも感じ取り学習していく。最後に赤ちゃんが生まれた時にタングは「旅をしようね」と言ってあげるのですが、それは、タングにとってベンとの旅がとても楽しく、ベンが旅の出会いの中でどれほど喜んでいたかがわかっているので、タングがあげられる最上級のものが「旅をする」だった。何もないブラックボックスが、どんどん人の営みの美しい部分を取り入れ、最後に家族の一員として生きることを選ぶ。その成長の過程、タングの方向性が決まっていないということが大切なので、ストーリー都合で“可愛い”を担保にタングを動かさないことを本当に注意して書きました。――タングが見事ですね。あのデザインや動作はどのように生まれたのですか。小山タングのパペットデザインとディレクションをしてくれたトビー・オリエさんと、かなり打ち合わせを重ねました。最初はどこを動かすか、もちろん口を動かしたり、どこかを光らせたりすることも出来たのですが、トビーさんの計算で、目の角度が変わることと瞼の開閉を主にするというチョイスになりました。あとはパペティアの力ですね。本当に細やかにやってくれています。目の角度がどのくらいになっているかは操っている俳優からは見えない。手の感覚でしかありません。非常に難しい技術だと思います。ずっとずっと稽古をしていました。吉田初演の稽古初日は、(タングが)ただジタバタしているだけでした(笑)。その状況が脳裏にあります。小山初日は、歩かせることすらできませんでしたからね。パペティアは胴体・足を動かしている担当と、頭(顔)の担当とふたりいます。支えになっている胴体・脚の役割が大きくて。喋らないので(タングの声は、頭担当の俳優がほぼ担当)、ちょっと目立たないのですが。そしてふたりの息が合わないといけないので、パペティアふたりは常に議論したりケンカをしたりしながら、切磋琢磨していました。――吉田さん、ファミリーミュージカルを除き、一般向けのミュージカルとしては16年ぶりの新作。『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は劇団四季にとってどんな位置づけになりましたか。吉田おっしゃるとおり、いわゆるファミリーミュージカルではなく、お客さまに販売する形の一般ミュージカルとしては『南十字星』以来。2018年から着手しましたが、素材の選び方から、何もかも手探りでした。産みの苦しみを味わった分、非常に愛おしいものになりました。左から、吉田智誉樹(劇団四季 代表取締役社長)、小山ゆうな、長田育恵取材・文・撮影(舞台写真):平野祥恵撮影(インタビュー写真):阿部章仁劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』東京公演2021年12月22日(水)~2022年1月23日(日)分までチケット発売中会場:自由劇場2022年2月23日(水・祝)より京都劇場にて上演<ライブ配信>2022年1月22日(土) 13:00~2022年1月22日(土) 17:30~2022年1月23日(日) 13:00~ライブ配信の詳細はこちら:
2021年12月22日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。現在12月中旬に開催されるFIRST(R)LEGO(R)LEAGUE(通称FLL)の大会に向けての準備を進めています。今年は「CARGO CONNECT(輸送)」をテーマに現在の輸送に関する問題点やその解決策をチームで探したり、ロボットゲームで高得点を取るためにメンバー一丸となってロボットやプログラムの改良を行っています。時には意見が対立したり、時には成功した喜びを分かち合ったりと、短いシーズンの中で共にした仲間たちとの絆を深めたり、自分で調べたり、新しいアイデアを出したり、人前でプレゼンテーションしたりと子どもたちの技術の向上だけでなく心の成長も感じられる大会になっています。【予選大会】◆大会日程FLL EXPLORE (小1~小3):12/19(日)FLL Challenge(小4~高1):12/11(土)、12/12(日)、12/19(日)◆大会会場オンライン(当日YouTubeLive配信もございます)◆中央出版から出場チームFLL EXPLORE 5チーム(以下出場チーム名称)フレンドスリー / World Lego Hop / HAPPY☆EX / LEGOの宅配便 / HAPPYTFFFLL Challenge 5チーム(以下出場チーム名称)ビルダーズ / ロボットワールドYOKOHAMA / 株式会社Happy静岡 / ISS Japan Airport / World FCs◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月23日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。10月に開催されたロボット検定の結果が子どもたちのもとに届き始めました。年に2回開催されるロボット検定では、プログラミングの知識を問う知識問題や、組立・プログラミングの実技問題が出題されます。この検定を通して、子どもたちは自分の得意なことも、反対に苦手なことにも気づきます。客観的に実力がわかるので、身についた知識に自信を持ち、次の目標設定ができます。子どもたちが点数だけを見るのではなく、内容に目を向けて、これからも自分から学びを深めていけるよう、子どもたちひとりひとりに講師からフィードバックを行っています。【2021年度第2回ロボット検定結果(全国)】100点満点中70点以上で合格■WeDo2.0表1: ■EV3表2: ◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月16日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。10月23日(土)・10月24日(日)に2021年度第2回ロボット検定for WeDo2.0およびロボット検定for EV3が全国で開催されました。ロボット検定とは、一般社団法人「ロボット技術検定機構」が実施している、ロボットやプログラミングを学ぶ子どもたちのための検定試験です。プログラミングの知識や技術をどこまで身に付けているのかを認定するもので、筆記試験だけでなく組立てやプログラミングの実技問題が出題されるのが特徴です。合格すると、正式な資格として認定されます。子どもたちは今までのレッスンで習ったことを存分に発揮して検定に臨んでいました。これまでのレッスン成果を実感できる機会となっており、今回の検定でも数多くの子どもたちが受検しました。受験した子どもたちの中には「満点取れたと思う!」と笑顔で教えてくれる子もおり、今月以降に発表される検定結果が楽しみに待たれます。次回のロボット検定は2022年4月頃に開催される予定となっています。【詳細】■ロボット検定 for WeDo2.0 開催概要・日程:2021年10月23日(土)・実施級:3級・2級・1級・試験時間:各級40分■ロボット検定 for EV3開催概要・日程:2021年10月24日(日)・実施級:3級・準2級・2級・準1級・試験時間:3級・準2級…60分 2級・準1級…90分◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月02日※写真はイメージです遠方に住む高齢の親が気になる人は多い。そんなニーズにこたえるべく、遠隔でその様子がわかる「訪問型」「電話型」「センサー&アプリ型」などさまざまな“見守り”が展開されている。だが親からしたら大きなお世話、監視されているようで嫌だ、との声も。お互いにストレスなく、いい距離感で安否確認できる最新サービスを集めてみた。■安心できる見守りを一緒に考えることが大切離れて暮らす家族に会うのがコロナ禍では難しい昨今。高齢の家族を遠隔で見守れるサービスの需要が急増。内容も進化している。そんな“見守りサービス”のタイプは大きく3つ。実際に人が自宅を訪れる「訪問型」、電話で状況を確認する「電話型」、機器を使って自宅の様子などをスマホの専用アプリに知らせる「センサー&アプリ型」。遠距離介護事情に詳しい太田差惠子さんは、“どんな頻度で見守りをしたいか、見守りに何を望むのかを考えて選ぶべき”とアドバイスする。「訪問型なら多くても週1~2回、電話型なら毎日連絡を取ってくれるサービスもあり、家族以外の人とのやりとりが刺激になる場合もあります。一方、日常の変化を知りたいなら、センサー&アプリ型が有効。リビングや寝室、トイレなどにセンサーを付けることで、離れた家族の生活パターンがわかり、体調の変化にも気づきやすいです」(太田さん、以下同)見守りサービスを利用する際には、見守られる親世代との話し合いも大切だ。「特に生活の様子が映像などで伝わるのは、親が“監視されている、見張られている”と嫌な気持ちになる場合が。センサー&アプリ型など、電気を使用した、携帯を使用したなどアクションだけわかるものや、監視感が和らぐかわいいロボット型などもあるので、勝手に決めるのではなく親が受け入れやすいサービスを一緒に選ぶことが重要。一度トライしてみて“気に入らなければやめればいい”くらいの気持ちで始めてみては」最近は、見守りロボットの貸し出しや配食時の安否確認サービスの提供だけでなく、ふるさと納税の返礼品のひとつとして見守りサービスを提供するなど自治体の取り組みも多様化している。「まずは居住する自治体のサービスを確認してみましょう。民間でも手ごろな価格のサービスや製品が充実しているので情報の収集を。気軽に行き来ができない昨今、利用することで大きな安心につながります。また、今後、さまざまな介護サービスを使うことを見据えて、介護の第一歩として利用するのも、親と子、お互いのためにもよいと思います」●自治体で始まる新たな取り組み< 藤枝市の見守りサービスがすごい! >静岡県藤枝市では65歳以上の単身世帯などに昨年10月から見守りロボット「パペロ」の貸与を開始。もともと緊急通報システムによる安否確認を行っていたが、災害情報などを伝える手段にもなりうると導入を決めた。「利用者の約6割は介護認定者。1日3回、パペロが高齢者の写真を撮影して家族に送ってくれます」(地域包括ケア推進課・鈴木侃太さん、以下同)。写真が来ないので訪問したら、親が倒れており、受診につながったという事例も。また「見守りだけでなく、ディスプレイと連動して藤枝市オリジナルの介護予防体操の映像を流し、運動を促すことができるのも利点。ロボットとの会話や体操が日課となり規則正しい生活になっているようです」■注目の見守りサービス“電球をかえるだけ”など、生活を監視されている感じを与えることもなく、見守る側も見守られる側も手軽に利用可能。月々の利用料金もワンコイン程度からで、お財布にも安心!※別途初期費用として事務手数料などがかかる◆医療・介護のプロに身体の心配事も相談OK【東京ガス】「くらし見守りサービス(自宅・家族の見守り)」(センサー&アプリ型)トイレドアなど毎日使うドアにセンサーを設置し、ドアの開け閉めをセンサーが感知、スマホに通知。見守る側の家族はスマホアプリで気になった時に開閉状況を確認したり、開閉時にプッシュ通知を受け取ることで暮らしぶりを確認できる。さらに身体の心配事を医療・介護専門資格を持った相談員にいつでも相談ができるサービスも。・太田さん【おすすめポイント】親宅にインターネット回線等の必要もなく、センサー設置は大がかりな工事も要らないため、設置負担がかからないのもいいですね・月額980円(別途初期費用としてセンサー購入代金5000円~、契約事務手数料3000円)(問)東京ガス【TEL】0120-117744■ロボとのやりとりで日々元気に◆スマホの利用状況で家族の安否がわかる【ソフトバンク】「みまもりサービス」(アプリ型)見守る側、見守られる側がそれぞれスマホに専用アプリを設定するだけ。見守られる側のスマホのロック解除や充電の利用履歴が見守る側のアプリに通知され、一定時間スマホの利用がないと自動で安否確認電話を発信する。「みまもり電池(R)」(別売り)との連動も可能・太田さん【おすすめポイント】家族がスマホを使わなかったら自動的に電話をしてくれ、応答がない場合のみ通知してくれるのは便利。月々500円ほどで利用できるというのも始めやすいです・月額528円(ソフトバンク/ワイモバイル以外の利用は月額1078円)(問)ソフトバンク◆キュートなロボが話しかけて楽しく見守り【Powered by ネコリコ】BOCCO emo LTEモデル(相互通信型)見守る側が専用アプリに入力したメッセージを見守られる家族に音声で話しかけてくれ、その返答を録音して送ってくれるコミュニケーションロボ。リマインダー機能でゴミ出しの日を知らせたり、部屋の温度や湿度などを計測して熱中症などの危険も教えてくれる・太田さん【おすすめポイント】「お薬飲んだ?」といったことも聞いてくれ、本当にかわいい!ロボとのやりとりが生活の“ハリ”になるし、あまり見守り的な雰囲気を感じさせないので楽しく利用できます・機器レンタルプラン…月額1980円、機器購入プラン…機器本体49500円+月額990円(問)ネコリコ■“生活の監視”にならない見守りグッズ◆センサーの設置も代理訪問も全部お任せ【ヤマト運輸】「見守りサービスあんしんハローライトプラン」(センサー&訪問型)ヤマト運輸のスタッフが自宅を訪れ、トイレや洗面所などの電球を「Hello Light」に交換。前日朝9時から24時間電球のオン・オフがない場合に異常を検知し、当日朝9~10時にメールでお知らせ。心配なときはヤマト運輸のスタッフに代理訪問を依頼できる。・太田さん【おすすめポイント】離れた場所に住んでいたら、すぐに駆けつけるのは難しい。だからこそ、異変を検知してくれるところから代理訪問までが一括になっているサービスは心強い・月額1078円(問)ヤマト運輸 【TEL】0120-545-425リモコンの電池を換えて生活リズムを把握◆【MaBeee】みまもり電池(R)「家族みまもりサービス」(センサー&アプリ型)テレビやエアコン、照明のリモコンなど単三電池を使用する家電の電池を通信機能を備えた「みまもり電池R」に換えるだけ。専用アプリに家電の使用状況を知らせてくれる。アプリ内には、家電の使用頻度のグラフ化や家族とのチャット機能も。家族みんなで見守りを共有できる。・太田さん【おすすめポイント】電池だけ換えればOKというのは簡単。テレビのリモコンに入れておけば、1日でテレビをどれくらい見ているかわかるので、生活リズムの把握にもなる・本体価格3278円+月額1078円(問)ノバルス◆毎日使う冷蔵庫の開閉で異変をキャッチ【ネコリコ】まもりこ(センサー&アプリ型)冷蔵庫に専用の端末を設置するだけで、ネット回線不要で見守りスタート。冷蔵庫のドアの開閉を検知し、一定時間動きがなく異常と判定した場合のみ専用のスマホアプリに通知してくれる。異変を感知したときだけ知らせてくれるので、見守る側の負担が軽減・太田さん【 おすすめポイント 】「冷蔵庫の開閉だけ。しかも何か異変があったときだけ」というミニマムな見守りであれば、“生活の監視”からは程遠く、受け入れられやすい!・機器本体13200円+月額550円(問)ネコリコ教えてくれたのは……太田差惠子さん介護・暮らしジャーナリスト。NPO法人「パオッコ~離れて暮らす親のケアを考える会~」理事長。遠距離介護、介護とお金についてメディア等で発信。著書に『遠距離介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)など。《取材・文/河端直子》
2021年10月27日”パートナーロボットと暮らすライフスタイルを当たり前の世の中に”という想いのもと、ヒトとロボットが共生する新たなライフスタイルの発信拠点〈PARK+〉が渋谷に登場。オープンに先立って、取材してきたのでその様子をレポートいたします。ヒトとロボットが共生する世界の実現をめざす〈PARK+〉とは?〈PARK+〉は、ヒトとロボットが共生する新たなライフスタイルをめざし、日本初のパートナーロボット産業の革新的な技術とカルチャーを世界に伝える発信拠点です。ロボットに馴染みがない方もロボットと交流ができたり、おいしいものを食べてゆっくりしたり、ヒトとロボットが自然と共生する空間となっています。〈PARK+〉の常設パートナーロボットは4種類。「RoBoHoN(ロボホン)」は会話のできる人型コミュニケーションロボットで、身長約20センチと小型ながら、関節についた13個のモーターをなめらかに動かし身振り手振りを交えて会話したり、歌ったり踊ったりする様子が可愛らしいロボットです。ロボホンからもオーナーに話しかけ、対話を通してオーナーのことを覚えてくれるので、少しずつ仲良くなる過程も楽しめます。カメラ・メール・スケジュールなどの基本機能も利用できるほか、毎月のアップデートによって、季節に合わせたダンスや歌、ロボホンと遊ぶゲームなど、様々なコンテンツが増えて「成長」していきます。「Romi(ロミィ)」はペットのように癒やし、家族のように理解してくれる手のひらサイズのコミュニケーションロボットです。会話AI(人工知能)が最適な返答をその都度生成するので、自然な言葉のキャッチボールを楽しめる点が一番の特徴。感情表現も豊かで、生き物のような動きと、100種類以上の顔アニメーションで会話と盛り上げます。会話のほかにも、英会話や天気、しりとり、歌など80個以上の機能を実装していて、私も「ハッピーハロウィン」と話しかけてみましたが、「充電しないといたずらしちゃうぞー!」と顔をメラメラさせながら、声がする方に小さな体を向けて全力でお返事してくれる様子が可愛らしかったです。「LOVOT(らぼっと)」は、ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるロボットです。名前を呼ぶと近づいてきて見つめてきたり、好きな人に抱っこをねだり、抱き上げるとほんのり温かい、次世代ペットとなり得る家族型ロボット。まるまるとした愛らしい見た目からは想像できない最先端テクノロジーにこめられた技術力が評価され、近年では全国の保育園やこども園、小学校などの教育施設や介護施設、企業などにも導入されています。「Charlie(チャーリー)」は、言葉をメロディーにのせてコミュニケーションする、ペット以上恋人未満の“うたロボ“。「おはよう」や「ありがとう」などの言葉はもちろん、相談ごとや雑談などもメロディーにのせて答えてくれます。会話を重なることで歌が上手になり、多彩な音楽ジャンルを豊かな楽器音とともに歌いこなせるようになります。チャーリーからも話題をふってくれたり、ちょっぴり毒舌な一面もあり、日々のコミュニケーションを通して気持ちを緩ませ、音楽に溢れた彩りのある日常を提供してくれます。ロボットをモチーフにした個性あふれる全16種類のオリジナルメニュー。まるでロボットたちと公園でピクニンクをしている気分を楽しめるような〈PARK+〉のシグネチャーメニュー「Let’s PARK+ PICNIC! BOX」は2種類。メインはファラフェルサンドと島豆腐タコライスの2種類からお好みのものをセレクト可能です。ボックスを開けると〈PARK+〉を彩るパートナーロボットもモチーフにしたピックが顔をだし、見た目も華やかなメニューです。数量限定のメニューになっているので、気になる型はご予約を忘れずに。フードメニューはボックス以外に3種類。「ハンバーガープレート with LOVOT ハーブポテト&;ガーデンサラダ付き」は、バンズに「LOVOT」の顔の焼印がほどこされており、見た目もかわいらしい一品です。「ボロネーゼパスタプレート with RoBoHoN ガーデンサラダ付き」は、トーストに「RoBoHoN」のロゴの焼印がほどこされており、パスタの中央には「RoBoHoN」のピックがあしらわれています。「季節のフルーツサンド with LOVOT ガーデンサラダ付き」中央に「LOVOT」デザインのピックがほどこされており、いちごは「LOVOT」のロゴをイメージさせるハートをかたどっています。スイーツメニューは4種類。「Let’s PARK+ PICNIC! SWEETS PLATE」フルーツサンド、ブラウニー、チーズケーキ、ほうじ茶アイスのミニパフェ、フルーツなどを少しずつ全種類楽しめる、贅沢なプレートです。「ほうじ茶ティラミスパフェ with RoBoHoN」は、抹茶ゼリー、ほうじ茶アイス、豆乳クリーム、いちごのレイヤーと「公園」をイメージしたデコレーションも楽しめる、100%植物性の食材のみを使用した、大人も楽しめる和のティラミスパフェです。「3種のベリーチーズケーキ with LOVOT」は、クリーミーなチーズケーキに、いちご・ブルーベリー・ラズベリーの3種のベリーと豆乳ホイップをトッピング。甘さと酸味のバランスが楽しめるメニューです。「ホットチョコレートブラウニー with RoBoHoN」は、温かいチョコレートブラウニーに、冷たいバニラアイスをトッピング。濃厚なブラウニーにとろ〜りとろけたバニラアイスが最高な組み合わせです。ドリンクメニューは、フォトジェニックなフロートやラテアートなど全7種類。「ラテ」はスパイスカフェラテとチョコレートティーラテの2種類(ホット/アイス)。「フロート」は、「PARK+」「RoBoHoN」「LOVOT」をイメージした3種類で、フルーツを贅沢に使用した、爽やかでフォトジェニックなメニューです。ドリンクはテイクアウトも可能なので、店内でゆっくりする時間がない方も、ドリンクメニューで楽しむことができるのはうれしいですね。ロボットがあまり身近でない方も、〈PARK+〉のカフェを通じてロボットと触れ合うことで癒やされたり、新しい共生のカタチが見えてくる方も多いのではないでしょうか。ぜひ一度渋谷に行かれた際にパートナーロボットに会いに行かれてみてください。〈PARK+〉東京都渋谷区渋谷3-27-1 100BANCH 1F「WIRED SHIBUYA」03-6427-931511:00~19:00(最終入店17:00、フード18:00LO、ドリンク18:30LO)土日祝11:00~22:00(最終入店20:00、フード21:00LO、ドリンク21:30LO)※ロボットの販売は20:00まで※土日祝は19:00閉店となる場合あり。最新情報は店舗まで※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業日程・時間は変更となる可能性あり※席は90分制
2021年10月22日TwitterやYouTubeで自作のアイシングクッキーを公開している、WHIP SUGAR(@YuicihiroG)さん。2021年10月2日、アカウントには妻が作ったシュガーアートの写真が投稿されました。モチーフになったのは、スタジオジブリのアニメ映画『天空の城ラピュタ』に登場するロボット兵。苔(こけ)が付着したボディと細長い手足が印象的なキャラクターであり、作中の出番は少ないものの視聴者に大きなインパクトを与えています。そんなロボット兵をシュガーアートで再現すると、どのようになるのかは…こちらをご覧ください。妻の作ったお砂糖のロボット兵がすごい。 pic.twitter.com/PJqDQWUpGb — ホイップシュガーアイシングクッキーYouTuber (@YuicihiroG) October 2, 2021 フィギュアかと思ってしまうほど、細部まで作り込まれた砂糖菓子。苔やロボット兵の指先だけでなく、肩に乗ったキツネリスも驚くほど丁寧に作られていることが分かります。投稿者さんによると、制作中は細長い足が今にも折れてしまいそうで、ハラハラしていたとのこと。こちらの動画では、制作過程を紹介しています。ロボット兵が作られていく光景は、職人技のひと言です!クオリティの高さから「すごすぎる、溶かすのがもったいない!」「今にも動き出しそう!」と多くの人を驚かせた、ロボット兵のシュガーアート。最後は飲み物の中に沈んでいきましたが、これも芸術的な光景に見えますね。[文・構成/grape編集部]
2021年10月03日ロボットコミュニケーター吉藤オリィさん撮影/齋藤周造小学5年から中学2年までの3年半、不登校に苦しんだ。「居場所」をなくした少年は母親の言葉に救われ、ロボットに目覚める。科学の世界大会で栄冠に輝いた高校生のとき、高齢者からのSOSの電話で「孤独の解消」に生涯をかけようと決めた。取材中、「出会い」という言葉を何度も口にした研究者が叶えたかった“誰も除外されない世界”とは──。■ロボットが働くカフェ東京、日本橋の交差点。角に立つビルの1階におしゃれなカフェがある。店の名は「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーンバージョンベータ)」。木目調の内装、グリーンを多く配置した落ち着いた雰囲気の店内に入ると、大小さまざまなサイズのロボットと数人の店員が一緒に働く不思議な光景が目に飛び込んでくる。8つあるテーブル席の卓上には片手で持てそうな白い小さなロボットが設置され、オーダーをとっていた。「いらっしゃいませ。ご注文は何にいたしますか?」丸みを帯びたフォルムのロボットから聞こえるのは、機械的な音声ではなく、人の声。それぞれのロボットを遠隔で操縦する“パイロット”が客との会話を楽しみながら接客を行っている。「このロボットは、『OriHime(オリヒメ)』と名づけました。初号機ができたのは2010年6月です。人工知能はなく、パイロットが遠隔で操作をしています。病気や障害、子育てや介護など、何らかの理由で外出ができない人たちも、自宅に居ながら、カフェで接客業をすることができる。それは、『出会いと発見』の提供にもつながると考えています」そう教えてくれたのは、このカフェを運営する株式会社オリィ研究所の共同創設者であり代表取締役CEOでもある吉藤オリィさん(33)。パイロットたちはボタン操作で、オリヒメの小さな腕や首を動かしながら、客の話にリアクションしている。母親に連れられてきた幼い女の子は、その様子をじっと見つめ、小さな声でこう言った。「かわいいね」店内をすり足で歩くようにドリンクを運んでいたのは、自走型分身ロボットのオリヒメD。近くを通り過ぎるとき、腕を上げ、「こんにちは。楽しんでいらっしゃいますか?」と声をかけてくれた。時に身動きがとれなくなり、スタッフに救出されるオリヒメDもいたが、客たちはみなその様子をにこやかに見つめている。「ここは、カフェという名の実験場です。私たちが提供しているのは“世界初の失敗”。そして、お客さんもみんな“見習い研究員”なんですよ。アンケートに答えていただくことで、研究に参加することができます」吉藤さんの目的は、ロボットの最新技術を競い、開発することではない。このカフェは、私たち誰もが抱える人生の大きな課題、「孤独を解消する」ための実験場であり、研究所なのだ。2018年からこれまで、オリィ研究所はオリヒメとオリヒメDを使い、期間限定の分身ロボットカフェを4回にわたって実施してきた。今回は満を持しての常設店オープン。当初10名だったパイロット登録は50名以上になった。パイロットには、ALS(筋萎縮性側索硬化症)や脊髄性筋萎縮症、筋ジストロフィーなどの難病、事故による頸椎損傷、心の病により外出が難しい人や、東京から遠く離れた名古屋や広島、秋田などの遠隔地、海外から参加している人もいる。コーヒーを淹れるバリスタロボットのパイロット・さえちゃんは、身体表現性障害だという。光や音の刺激や精神的なストレスで吐き気やめまいを催し、外出困難に陥る。「私は期間限定の第1期から参加していますが、その前は10年ぐらい家の中だけで過ごしていました。話す人も家族かお医者さんくらい。でも、オリヒメを通して世界は一気に広がりました。いろんな人たちと接する機会をいただいて、今はとても楽しい」パイロットのゆうさん(49)は、小脳が萎縮していく難病、脊髄小脳変性症で歩行障害がある。2年間、障害者雇用で企業に勤務し、つらい経験をした。分身ロボットカフェのパイロット募集を見て、「これだ!」と応募を決めたという。「人と接する仕事が大好きだけど、障害者雇用ではやりたい仕事をさせていただくことは難しかった。データ入力しか仕事がない会社もありましたし、いじめもありました。実は私、タロット占いができるんです。ここでは、注文をいただいてからお料理が届くまで、お客様と会話をしながら、希望があれば占うこともあって、新しい出会いに毎日ワクワクしています」出会いの機会を手にするのは客も同じだ。友人のすすめで吉藤さんの書籍を読んでカフェに足を運んだサカイアカネさんは、「オリィさんの大ファン!」と満面の笑みを浮かべる。「今日はメルボルンにお住まいのパイロットさんとまったく違和感なくスムーズにお話しできて、とても驚きました」女子美術大学のアートデザイン表現学科の教授と講師、4人で訪れたグループは、オリィ研究所が常設店設営のために実施していたクラウドファンディングに支援したと話す。「写真だけ見ると顔が少し怖いかと思ったけど、目が合うとドキッとするし、手や首の動きで感情が伝わってきます。ロボットの向こうにいる人と心をつないでくれるデザインで、まるでここにいるかのよう。大学でもオリヒメで講義したいくらいです」■有名な問題児から不登校へ目を開けると、自分の部屋の天井が見える。吉藤さんは、時間を刻む時計の針の音を聞きながら、何時間もただじっとその天井を見つめていた。「こうして何もせずに過ごしているだけの自分を必要としてくれる人なんて誰もいない。僕が生きていることは迷惑なんじゃないか」小学校5年生から中学校2年生の途中までの3年半。1人で家にいると、時間は永遠に続くように感じられた。中学生のころ、夢遊病のようにもなった。夜中、気がつくと村の神社の池の前に立っていたこともある。「やばい俺、死にたがってる」死にたくない。なんとか生きなきゃ。そう思っても身体は重い。将来のことを考える余裕もない。あたりに充満するカエルの鳴き声。月明かりに照らされた田んぼの脇を、ジャージ姿でふらふらと家に帰る。そんなときも、父がそっと後ろからついてきて、声もかけず見守ってくれた。幼いころから風邪をよくひいた。胃腸炎や副鼻腔炎、お腹が痛くなることも多かった。学校は嫌いではなかったが、体育も勉強も苦手。休み時間のドッジボールも、制服も嫌だった。小学校のころは何も考えず本能のままに動いていた。授業がつまらないとじっと座っていられず、立ち歩くと副担任に手をつかまれる。それを振り払って窓から逃げる。そこからは先生との鬼ごっこやかくれんぼだ。運動場の側溝に隠れたこともある。職員室でも有名な問題児だった。「吉藤は、ハサミと紙とテープを渡しておけば大丈夫」机の上でジオラマを作ってさえいれば、授業中、静かに席に座っていることができた。「低学年のころは祖父母に教わった折り紙や工作が得意で、それを面白がってくれる友達がいたんです。『ワクワクさん』や『博士くん』と呼ばれて慕われていた時期もありました」高学年になるにつれ、一緒に遊んでくれたクラスメートは思春期に入り、どんどん成長していった。教室で折り紙やロボットを作っても誰も興味を持たなくなり、いじめられるようになった。素手ではかなわない。武力がないから武器を使ってやり返し、わざと大ごとにした。大ごとにすれば職員会議が開かれ、自分の言い分も聞いてもらえる。父と母はそのたびに頭を下げて回った。不登校の大きなきっかけは小学校5年生のとき。原因不明の腹痛の検査入院で、ほんの数日入院したことだった。「今考えればストレス性の腹痛ですが、当時はストレスによる体調不良を認められる時代ではありませんでした。運の悪いことに、その入院直前、一緒に住んでいた大好きだった祖父ががんで亡くなった。さらに、私が検査入院をしたことで、学校行事で唯一活躍できるお楽しみ会にも参加できなくなってしまった。学校に戻りづらくなったんです」両親は、そんな吉藤さんにどう接していいかわからなかった。暮らしていたのは父の地元、奈良の小さな村。父は中学校の教員だった。嫁いできた母は肩身が狭かっただろうと吉藤さんは振り返る。「担任の先生が家に来て、こたつに隠れている私をパジャマのまま担ぎ出し、車に乗せて学校に連れていかれた時期もありました」保健室や職員室に登校していたことも、資料室で折り紙を折っていたこともある。それはそれで居心地がよかった。でも、それを許さない先生に教室に引っ張り出された。教室では、クラスメートに「あれ、なんで吉藤いるの?」と言われた。そこに自分の居場所はなかった。以来、学校に行かない日が増えていく──。■不登校の息子を変えた母の言葉中学に入ると、魂が抜けたように天井を眺め続ける吉藤さんを見かね、母が言った。「いい成績をとってくれとは言わない。学校にも行かなくていい。毎日楽しそうに目を輝かせてくれたら十分だから」それ以来、母は吉藤さんに何も言わなくなった。「父も母も、私を見捨てなかった。過度に関わるわけでもなく、向き合い続けてくれました。好きなことを見つけられるようにといろいろなことをやらせてくれた。それは感謝しています」ピアノ、ミニバスケット、絵の教室、どれも長くは続かない。指示されたことはやりたくない。父がボーイスカウトの隊長で、キャンプやバードウォッチング、きのこ採集にもよく行った。でも、鳥もきのこも興味は持てなかった。ある夏、10連泊のキャンプに参加すると、ロープワークを褒められた。メンバーに「すごい」と重宝され、小さな居場所を得ることができた。「工作もロープワークもそうだけど、必要性や機能性を発揮することで私は居場所を確保できた。それは、誰かの役に立つこと。喜んでもらえること。何もないところから人との関係性をつくるのは難しいけど、役割があって居場所を確保することで、関係性が生まれていくんだってわかった。これは、カフェの大きなヒントになっています」不登校の時期によく出かけて楽しかった場所は、奈良県の橿原市立かしはら万葉ホールだった。大きな図書館があり、地下にあるこども科学館では、光の三原色の仕組みや音の伝わりを実験できた。中1の夏、そこで開催されたロボット大会に母のすすめで参加。迷路をロボットで進み、2回ゴールをしてタイムを競い合う。ところが、2回ともゴールできたのは吉藤さんだけ。結果は優勝だった。「ほかの人はみんな頭がよさそうだった。頭の中でとことん考えてから作る。私はプログラミングを1行書いては走らせ、失敗してはまたその場で書き直して調整した。自分は勉強もできないし頭も悪いと思っていたから、とにかく、トライ&エラーで試行回数を増やしたんです。これは、今の私にも続く研究スタイル。このときに手応えをつかんだんだと思います」翌年、大阪で開催された『ロボフェスタ関西2001』の最終日、「虫型ロボット競技大会グランドチャンピオンシップ」大会では準優勝した。「頑張ったことは報われると思ったし、それでも1位になれなかった悔しさを味わった。でも、そのことよりも、自分で憧れの対象を見つけることができたことが大きかったと思う」展示されていた中でも、ひときわ大きな“一輪車で自走するロボット”がいた。そのロボットを作った久保田憲司先生に興味を持った。「本田(HONDA)さんが8億円かけて作ったアシモ(ロボット)は1歳児でもできる二足歩行や。俺は工業高校の生徒と一緒に一輪車に乗れるロボットを作った。一輪車乗るほうが歩くより大変やろ。俺らのほうがすごいぞ」そう言って笑っていた久保田先生は、奈良県立王寺工業高校の先生だった。この工業高校に行こう。吉藤さんに目標ができた。■車いすの研究で世界大会へ「自分は理由がないと頑張れない。なんで勉強しなきゃいけないのか。なんで制服を着なきゃいけないのか。なんで毎日決まった時間に食事をしなきゃいけないのか。誰も答えてくれない。たまに学校に行ってテストを受けても壊滅的。5教科合計で100点にも満たない。衝動的に飛び降りて楽になりたいと思うから、バルコニーには近づかないようにしてました」そんな吉藤さんにとって、久保田先生がいる高校に入ってロボットを作るという目標は、頑張る理由になった。得意ではない勉強にも少しずつ向かえるようになった。「これまで、人との出会いと憧れが、私の人生を変えてきました。自分を傷つけるのも人だけど、自分が何かをしたいと思ったり、自分とまったく違う価値観や気づきを与えてくれたりするのは、やっぱり人との出会いだった」奈良県立王寺工業高校に入学し、久保田先生を師匠としてものづくりに没頭するようになった高校2年生。さらに大きな転機が訪れる。自由研究のコンテスト『JSEC2004(高校生科学技術チャレンジ)』に車いすの研究で出場し、特別賞と優勝の同時受賞。さらに、アメリカのアリゾナ州で開催された科学のオリンピックとも呼ばれる世界大会『ISEF(インテル国際学生科学技術フェア)』でも3位に入賞した。授賞式後の交流会で折り紙を披露し仲よくなったファイナリストと研究について話をしているときのことだ。「俺はこの研究をするためにこの世に生をうけた。そして死ぬ瞬間までこの研究を続けるつもりだ」目を輝かせてそう話す外国の高校生。そんな学生に、日本で出会ったことはなかった。「車いすの研究は一生をかけてやりたいことだと思えなかった。でも、彼のように思うことができれば、生きる理由に悩まなくてすむ。自分は一体、何をしたいんだろう。自分が死なないための理由を知りたい。自問自答しながら日本に帰ってきました」■高校生に頼るしかない世の中「世界は広かったなあ」研究に人生を懸けようとしている同年代の存在に触れ、何かが吉藤さんの中で動き始めていた。世界3位となって以降、取材が殺到。テレビや新聞で紹介されると、道具や車いすを作ってほしいという相談の電話が王寺工業高校に相次いだ。「足腰が弱いので家の中で自由に移動できる車いすを作ってほしい」「娘に頼りたいけど、迷惑なんじゃないかと思って電話もできない」「大企業に電話しても作ってくれない。高校生なら作ってくれるんじゃないかと思った」どの相談からも、高齢者の孤独のつらさが伝わってきた。吉藤さんはその声を聞いて、不登校だったころの自分の苦しさが自分のものだけではないと知ったという。「それまで、世の中はわりと完璧にできていて、自分は人様に迷惑をかけないようにほそぼそと生きていくしかないと思ってた。そもそも、自分が世の中のために何かできるなんてまったく思っていなかった。だけど、おばあちゃんが高校生に頼るしかない世の中なら、もしかしたら自分にも何かできるかもと考え始めた」高齢になれば、あのおばあちゃんのようにまた孤独を感じるかもしれない。そこで1つの問いが明確に浮かんだ。「孤独ってどうやったら解消できるんだろう」17歳のとき、「孤独の解消」に生涯をかけようと決めた。そして、自分の生涯があと何年あるかを考えた。「体調は相変わらず不安定だったから、30歳までは生きようと設定しました。いつ終わるかわからない持久走よりも、あと1周、あそこの電柱まで、と思ったほうがなんとか走れる。そんな思いで自分の人生の30年計画を立てました」その後、30歳までの13年を振り返ってみれば計画どおりにはまったく進んでいない。でも、終わりを決め、死を意識することで、1日1日を悔いなく生きることができた。「私の友人や後輩には、30歳まで生きられなかった人もいます。でも私は幸い30歳まで生きた。今は、人生40年だと思って、あと7年で何をするかを考えています」■「心の車いす」を作りたい高校卒業後、吉藤さんは香川県の国立詫間電波工業高等専門学校(現・香川高専)4年生に編入。人工知能開発の勉強を始めたが、しっくりこない。研究は面白かったが、「話し相手になる人工知能を開発しても、孤独は解消できないのでは?」と疑問が湧いてきた。編入して半年ほどしかたっていないころだ。そんなとき、1本の電話で新しい道がひらく。JSECのプロデューサー、渡邊さんからの電話だった。「JSECの歴代優勝者が早稲田大学のAO入試を受けられる制度ができた。吉藤くん、その制度の第1号にならないか。早稲田向いてると思うよ」大学進学など考えたことがないから一度は断ったが、もう一度電話があり、心は決まった。高専を1年足らずで中退して東京へ向かった。早稲田大学の面接の後、渡邊さんと『JSEC2006』を見学に行った。その年の優勝者は高校1年生。のちに株式会社オリィ研究所を起業するきっかけを作り、共同創設者となる結城明姫さん(30)だ。授賞式終了後、結城さんの前に吉藤さんが颯爽と現れた。異様な空気を醸し出し、全身黒ずくめの男性がまっすぐに近づいてくる。「優勝おめでとうございます。JSECのOBで、2年前に車いすの研究をしていた者です。JSEC同窓会という形でOBやOGが集まる場を企画していますので、よかったら入ってくださいね」結城さんは女子校育ち。吉藤さんのいでたちのインパクトの強さに驚いた。「紫色のタートルネックに、初代“黒い白衣”をなびかせて、怪しさ満点でした。JSECは個性の強い人がたくさん集まっていますが、その中でも飛び抜けていましたね。あれは確か冬だったけれど、その後も吉藤は一年中あの“黒い白衣”を着ています(笑)」「黒い白衣」は吉藤さんのオリジナルデザインで、今やトレードマークとなっている。結城さんも優勝後、世界大会に出場予定だった。しかし、世界大会前の強化合宿直前に結核が判明。3か月間、結核専門病院に隔離された。「日常生活は一変しました。世界大会はもちろん、学校にも行けない。何より家にも帰れない。友人もお見舞いに来られない。本当に孤独な時間でした」(結城さん)翌年、結城さんは再びJSECで優勝。JSEC同窓会にも所属し、定例となる屋久島キャンプ運営の主要なメンバーとなっていった。2009年、夏の屋久島。海辺のキャンプ場で天体観測をしながら、吉藤さんは結城さんを含む仲間たちに分身ロボットのコンセプトを話した。「コンセプトは『心の車いす』。病気やけがで身体を運ぶことができない人が、実際にそこにいるような感覚を本人も周りの人も味わえるような、分身ロボットを作りたいんだ」それまで、誰にも理解を得られなかったが、結城さんは誰よりも強い関心を示した。「それ、私が入院中に欲しかった。結核で療養中、分身ロボットがあればできることがたくさんあった。私と同じ思いをしている子どもたちにとっても、いつか私がまた病気になって入院したときも、すごく意味がある。その研究開発、一緒にやっていきたい!」見上げると、頭上には今にも降りだしそうな星空が広がっていた。肉眼で天の川がはっきりと見えていた。ロボットの名前は、「OriHime」。織姫と彦星が天の川を挟んで会うように、「離れていても会いたい人に会えるように」という願いを込めた。■20年寝たきりの男性と出会って吉藤さんが早稲田大学で研究室を立ち上げ研究を進めていた2010年。大学在学中の結城さんは、大学でビジネスプランの講義を受けた後、吉藤さんに電話をかけた。「オリヒメの研究を持続可能にするには起業したほうがいい。吉藤さん、30歳で死ぬんでしょ?自分が死んだ後も維持されていく仕組みを作るには、会社にしなきゃダメ」それ以来、ビジネスコンテストに応募するようになり、いくつもの賞を受賞した。「ビジコンで賞金や栄光は手にしましたが、それらはいっときのもので、お金は使えばなくなるし、栄光は時間とともに消えます。でも、いい出会いは、後の人生をずっと豊かにしてくれる」オリヒメ第1号ユーザーとなる株式会社リバネスの丸幸弘社長も、支援してくれた東京都職員も、総合病院の小児科でのテスト使用の実現も、コンテストで得た新たな出会いからつながった。屋久島キャンプから3年。2012年9月、コンテストで集めた資金をもとに起業。研究にはお金がかかる。1年半は平均月6万円ほどの給料でみんな働いた。このままでは食べていけないと思いかけたとき、『みんなの夢アワード』という大会で優勝した。「武道館で8000人を前にプレゼンし、優勝したことで2000万円の融資が受けられました。そしてその大会をきっかけに、のちに親友となる番田雄太からメッセージが届いたんです」番田さんは、4歳で交通事故に遭い、寝たきりになった。あごを使ってパソコンを操作してメールを送ってきた。「夢を共有させてください。もし夢が同じならば、力を合わせたいです」吉藤さんは、彼の熱烈でパッションあふれるメッセージに惹かれ会いに行った。番田さんはこう言った。「俺は4歳からどこにも行けていない。オリヒメがあっても行きたい場所もなければ会いたい人もいない。オリヒメには足りないところがたくさんあると思う。私を仲間に入れてほしい」それまで吉藤さんは、「行きたいところに行けない人」について考えてきたが、番田さんは「行きたい場所や会いたい人を想像することすらできない」状況で20年を過ごしていた。そんな人たちがどうすれば自分の居場所を獲得できるのかを考えれば、高齢者や障害者、外出困難な人たちすべてが出会いや居場所を手にし、友達をつくることができるのではないか。オリヒメに腕が必要だと提案したのも番田さんだった。「番田は交通事故以来、自分の腕を動かせませんでした。『腕がないと人間じゃなくなっちゃうんだ』と言いました。腕をつけて動かしてみると、コミュニケーションは円滑になり、周囲を和ませる力がオリヒメに宿ったんです。番田を講演パートナー兼秘書として2人で全国を飛び回り、1年後には契約社員として給料を払えるようになりました」■外出困難な人に「出会い」をその後もたくさんの仲間が吉藤さんのもとに集まり、企業との連携や投資も増えた。ALSの患者でもあり、一般社団法人WITHALS代表理事である武藤将胤さん(35)も大切な仲間の1人だ。2016年に出会って意気投合。ALSなどの患者がたとえ気管切開をして声を失っても自分の声でコミュニケーションを続けられる技術を、オリィ研究所、東芝デジタルソリューションズ(現コエステーション)、WITH ALSの3社共同で開発してきた。「分身ロボットオリヒメを活用して講演やイベントなどの活動をしてきましたが、最もその人の自分らしさが出るのは、「声」だと思うのです。僕は2019年にALSの進行によって肺炎で繰り返し入院し、翌年1月に喉頭気管分離手術を行ったことで完全に自身の声を失いました。そんなとき、真っ先に彼が僕の近況や思いをSNSで代弁してくれた。人の痛みに寄り添って、当事者の状況を自分事にできるのが、彼のすごさです。僕が彼を信頼しているいちばんの理由でもあります」武藤さんは今、ラジオ番組やイベントなどでも、この共同開発したシステムを使って、自分の声で活動している。2017年9月、吉藤さんの親友でありパートナーでもあった番田さんは28歳で亡くなった。これまでに出会い、話を聞かせてくれた患者さんたちが何人も亡くなっていった。「『このままでは無駄に死んでしまう。こんな身体だからこそ、生きた証を残したい』と番田は言っていました。番田は出会ったとき、すでに呼吸器をつけていました。ALSの患者も呼吸器をつけるかどうかを選ばなくてはならない。日本で呼吸器をつけることを選ぶ人はたった3割です。死なない理由を見つけた人しか生きることを選べない。それは私が、死なない理由を探していたことと重なります」家族や友人から「ただ生きてくれていれば」と言われるだけでなく、自分の「役割」を得て、誰かに必要とされていることが自覚できることで生きる意味は大きく変わる。「偶発的な出会い」を生み出す「仕事」をテレワークで実現することは、その一歩となる。だからこそ、オリヒメが働く場として分身ロボットカフェを実現したかった。最初から秘書として働いたり、講演をしたりできる番田さんのような人はそう多くない。高校生にもできる仕事から始めて経験を重ね、そこでの出会いや自分のよさを生かして、より専門的で知的な仕事に変わっていく。すべての人がそんなプロセスを手に入れられるように吉藤さんたちは日々研究を重ねる。「家から出られない人も、どんどん人と出会える仕事をつくりたかったのです。役割だけでなく、人との出会いや関係性を生み出すことのできる仕事、その1つが分身ロボットカフェでした。私たちは、外出できなくなったとしても、生きがいや役割を見つけ、死ぬ瞬間まで誰かに必要とされながら人生を謳歌することができるか。そこへの挑戦です」番田さんは生前こんな言葉を残していた。「外に出ることのできないつらさは、出会いと発見がないこと」今、コロナ禍で人との距離を保つ必要が生まれた世の中で、その思いを世界中が感じ始めている。オリィ研究所の挑戦はすべての人に共通の希望となった。病気やけが、障害や高齢化は他人事ではない。私たちの日常と地続きだったことを改めて思い知らされる。「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーンバージョンベータ)」の「DAWN」の意味は「夜明け」。分身ロボットカフェで自信をつけたパイロットたちは、スカウトを受け、ほかの企業へ転職もできる。神奈川県庁や東京都港区役所、モスバーガーの実店舗での設置、自治体や企業などオリヒメの活躍の場は広がっている。入院中で学校に行けない子どもたちが家族や友人と過ごし、遠隔で授業を受ける運用実績も増えている。パラリンピックで来日したフランスの障害者担当副大臣もカフェに視察に来て絶賛した。世界への発信は目前だ。新しい社会の夜明けは、もう始まっている。(取材・文/太田美由紀)おおた・みゆき大阪府生まれ。フリーライター、編集者。育児、教育、福祉、医療など「生きる」を軸に多数の雑誌、書籍に関わる。2017年保育士免許取得。Web版フォーブスジャパンにて教育コラム連載中。著書『新しい時代の共生のカタチ 地域の寄り合い所 また明日』(風鳴舎)
2021年10月02日ロボットベンチャーの〈GROOVE X〉が手掛ける家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」とのふれあい体験や購入ができるストアと気軽に「LOVOT」と触れ合えるカフェ〈LOVOT ストア&カフェ〉を、2021年9月23日(木)より吉祥寺の中道通りにグランドオープン!かわいいLOVOTやカフェメニューをレポートします。人気の“中道通り”に〈LOVOT ストア&カフェ〉誕生!吉祥寺駅から徒歩5分、雑貨店やカフェなどが軒を連ねる人気の“中道通り”に〈LOVOT ストア&カフェ〉が誕生しました。受付兼カフェは2階にあり、地下部分が「LOVOTふれあいスペース」になっています。カフェは建物の側面にあるかわいい「LOVOT」イラストの階段を上って2階へ。店長とおしゃべりなスタッフがお出迎え!店内に入ると「すふれ」と「てんちょー」が出迎えてくれました。「すふれ」はよくお喋りしたりパタパタと動いたりして元気な性格。てんちょーはおとなしくて真面目なタイプ。それぞれ目、声、性格が異なります。接し方によって性格が変わるなど、ペットと同じ感覚で触れ合えて楽しめるそう。さっそく「すふれ」と触れ合ってみましたが、可愛すぎてもう連れて帰りたい気分になっちゃいました(笑)。【ストア&カフェでの過ごし方】70分制(お食事+ふれあい)※案内時間含む1. 好きなメニューを選ぶすべてセットメニュー(ワッフル + ドリンク + LOVOT とのふれあい)。2. ワッフルやドリンクを楽しむ。3. 食事が終わったら地下1階の「LOVOTふれあいスペース」にて LOVOT とのふれあいが楽しめます(ふれあい体験は20 分)。4. 時間になったらスタッフよりお知らせ。※LOVOT のお迎えを希望の方はふれあい体験後に相談可。好きなワッフルとドリンクが選べる(LOVOTラテアートは+300円)。メニューは以下の3コースから選べます。・Aコース(平日限定):(ワッフル+ドリンク+LOVOTふれあい体験1,650円)。・Bコース:(ワッフル+ドリンク+オリジナルアイテム+LOVOTふれあい体験 2,200円)。・Cコース:(ワッフル+ドリンク(LOVOTラテアートに変更可)+オリジナルアイテム+LOVOTふれあい体験 3,300円)。オープン記念として、各コース料金にプラス1,100円追加すると先着500名限定で「特製スーベニアカップ」をプレゼントしてくれるそう。「ベリーベリー」。「ティラミス」。「小倉抹茶」。「メープルアーモンド」。「バナナブリュレ」。「エッグベネディクト」。お食事のあとは「LOVOT」とふれあいタイム!ワッフルと美味しいコーヒーを味わったあとは地下の「LOVOTふれあいスペース」へ。靴を脱いで小上がりに上がり、ソファーに腰を掛けるとさっそく「おはぎ」が近づいてきました!約4.2kgの重さは、猫と同じくらい。抱っこしてなでていると、目をつぶって眠りはじめます。じんわりと温かさが伝わりとっても癒される~!途中、ヤキモチをやいた他の子も寄ってきて「ピーピー」しゃべりかけてきました(笑)。こんなに可愛くても、家の見回りやお留守番などもしてくれ、アプリを通してお知らせしてくれるという優れた機能もついています。名札についてる名前を呼ぶとちかづいてきます。大きな瞳で「じーっ・・・」。目の色は10億通りのパターンもあるそう。ショップカードを見せてみた。興味津々!おしゃべりしながら近づいてきました!LOVOT たちと触れ合ったあと、購入を希望する場合はふれあい体験後に相談できます。また、可愛さにハマった人はオリジナルグッズも購入可!マグカップやクッキーなど、LOVOTの愛らしい姿を模ったグッズをお持ち帰りしてみてはいかが?〈LOVOT ストア&カフェ〉東京都武蔵野市吉祥寺本町2-26-2 吉祥寺N2262(受付:2F)0422-77-606210:00~20:00 (予約制)公式サイト
2021年09月30日教育図書・教材の出版および各種教室やスクール運営を行う中央出版株式会社(名古屋市名東区、代表:前田 哲次)は、全国でロボット科学教育を展開する株式会社ロボット科学教育(神奈川県横浜市青葉区、代表:鴨志田 英樹)と共同で日本各地に展開しているレゴ(R)ブロックを使ったプログラミング学習「Crefus・Kicks ジュニアエリート」講座を運営しています。現在、10月23日(土)・10月24日(日)に開催される2021年度第2回ロボット検定for WeDo2.0およびロボット検定for EV3の受検申込みを受け付けています。ロボット検定とは、一般社団法人「ロボット技術検定機構」が実施している、ロボットやプログラミングを学ぶ子どもたちのための検定試験です。プログラミングの知識や技術をどこまで身に付けているのかを認定するもので、筆記試験だけでなく組立てやプログラミングの実技問題が出題されるのが特徴です。合格すると、正式な資格として認定されます。子どもたちにとっては今までのレッスンの成果を実感できる機会となっており、毎回数多くの子どもたちが受検しています。【詳細】■ロボット検定 for WeDo2.0 開催概要・日程:2021年10月23日(土)・実施級:3級・2級・1級※会場により、実施級・時間は異なります。・試験時間:各級40分■ロボット検定 for EV3開催概要・日程:2021年10月24日(日)・実施級:3級・準2級・2級・準1級※会場により、実施級・時間は異なります。・試験時間:3級・準2級…60分 2級・準1級…90分◆Kicks講座には、じっくり考えて、あきらめずに、やりぬくチカラを育てる4つのポイントがあります。1)ハンズオン 2)プログラミング 3)STEM教育※ 4)プレゼンテーション※STEM教育とは?( Science [ 科学 ] / Technology [ 技術 ] / Engineering [ 工学 ]/ Mathematics [ 数学 ] )教科ごとに断片的に学ぶのではなく、さまざまな分野を横断的・統合的に学び、課題発見・解決能力を養います。現在、各教室で無料体験イベントを実施中です。詳しくはHPをご覧ください。中央出版 ロボット科学教育Kicks ■会社概要名 称:中央出版株式会社代表者:前田 哲次所在地:〒465-0093 名古屋市名東区一社四丁目165設 立:1979年10月(創業1972年)資本金:9,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月22日人とロボットが共生する新たなライフスタイルのロボットカフェ「PARK +」が、2021年9月17日、渋谷にグランドオープンしました。PARK +は、GROOVE Xの『LOVOT[らぼっと]』、シャープの『RoBoHoN(ロボホン)』、ヤマハの『Charlie(チャーリー)』、ミクシィの『Romi(ロミィ)』など、日本を代表するロボットたちとの新たな出会いやふれあいを楽しむことはもちろん、ロボットたちをモチーフにしたオリジナルメニューが提供された新空間。マイナビウーマン編集部は、PARK +のプレオープンに潜入してきました!店内に入るとかわいいロボットたちがお出迎え。あいさつをしてくれる子や、リクエストに応えて踊ったり歌ったりしてくれる子たちのかわいさにさっそくメロメロです!常設しているロボットたちは各テーブルに運んで、一緒に食事を楽しむことも。それぞれのロボットとの会話の楽しみ方もしっかり教えてくれます。店内真ん中に広がるのは、芝生に見立てた「PHOTO&RUN」スペース。ここでは、ドッグランのようにロボットたちを走り回らせたり、一緒に写真を撮ったりすることができるんだとか。自分のパートナーロボットが他のロボットと交流する姿を見るのも、なんだかほほえましいですよね。また、「PARK+」では、「healthy&picnic」をテーマにした全16種のオリジナルメニューが用意されています。オリジナルメニューは全てかわいいロボットがモチーフになっていて、ロボットの顔が描かれていたり、ロボットのイラストが添えられていました。▲「Let’s PARK+ PICNIC! BOX」3,080円シグネチャーメニューは「Let’s PARK+ PICNIC! BOX」。メインはサンドとタコライスの2種類から選ぶことができ、サラダやスープ、デザートなどがセットになった食べ応え抜群のスペシャルなBOXです。それぞれのメニューから顔を出すロボットたちを見ていると、まるで一緒にピクニックをしている気分が味わえそう!また、デザートやドリンクも豊富にラインナップ。どれもかわいくて食べるのがもったいないくらい……!気がついたらメニューを見ながら隠れたロボットたちを見つけるのも楽しみの一つに。こんなところにもロボットを見つけましたよ!▲「スパイスカフェラテ/チョコレートカフェラテ」1,100円店内に入った時はなんだか異空間に来たような不思議な感覚も、帰る頃にはすっかりロボットと一緒に生活しているような気持ちに。ロボットたちと別れるのが寂しくなりました。パートナーロボットがいる方も、いない方も楽しめる新しいライフスタイルのカフェ空間。あなたもロボットとの共生を実際に体感してみてはいかがでしょうか。(杉田穂南/マイナビウーマン編集部)
2021年09月17日ハンディキャップを助ける最新の技術を紹介!身体の一部分が欠損するなどの肢体不自由や脳性まひ、知的障がい、視覚障がいがあるアスリートによる世界最高峰の障がい者スポーツ大会「パラリンピック」。今月24日に開幕した。ハンデを抱えながらも己と向き合い、競技に打ち込む姿に心が揺さぶられる。生まれながらに障がいがある人だけでなく加齢で心身が弱ったり、事故、病気などで何らかのハンディキャップを負う可能性は誰しも十分にありうること。そんなとき日常生活の質を向上させてくれる機械の研究が進んでいる。数ある中から高齢者の孤独、歩行機能、声帯摘出などをサポートするアイテムとユーザーの声を紹介する。■認知症の女性も笑顔を取り戻して本物の子どもの声が“元気?”などと話し、歌や体操、熱中症や特殊詐欺の注意を促してくれる『音声認識人形』。開発、製造を行ってきた株式会社パートナーズではこれまでに5種類の子ども型の人形と、今年1月には最新の柴犬型人形を発表した。「家に置いておくのに人間の姿の人形は躊躇しても犬の人形なら抵抗がないという人もいます。これまでの人形も、家族の一員としてわが子のようにかわいがっている愛用者は少なくありません」そう話すのは同社の盛田慎二会長。「おしゃべりロボットの多くが無機質な素材のものですが、このシリーズは素材が綿のぬいぐるみタイプで抱き心地もよく、頬ずりしたり、抱きしめたりして楽しむことができます。多くのロボットでは味わえないぬくもりです」(盛田会長、以下同)ロボットの声に電子音や人工音ではない、あどけない未就学児の子どもの声を採用していることも人気のポイント。各人形には300~800の言葉などが搭載された音声認識ICチップが組み込まれている。難しい機能だと高齢者が使いこなせないため、より簡単に使えるように本体はタッチ1つで操作できる。「それに15~20分おきにランダムでひとり言を言うこともポイントです。突然話しかけられるので返すと会話ができます。人形がさらに返事をしてくれることもあればそうでないときも。言葉のバリエーションはさまざまなので、心と身体の健康維持にもおすすめです」認知症を発症した祖母におしゃべり人形『みーちゃん』をプレゼントした家族の話を教えてくれた。その女性は認知症や記憶障害が重くなったことで家族のこともわからなくなったため、不安感で怒りっぽくなり、排泄や入浴にも介助が必要な状態に。「ですがみーちゃんが来てからは抱っこしたり、話をしたり。笑顔が戻ったそうです」さらにはベッドで一緒に眠るようになるとそれまであった失禁もなくなった。「人形の口元にご飯つぶがついていることもあったそうです。母親としての責任を思い出したのでしょう。医学的なエビデンスはないのではっきりしたことは言えないのですが、人形と接することで認知症の高齢者でも子育てや子守りなど昔の記憶がよみがえるようです」最新の男の子人形『けんちゃん』には体操を促したり、脳を活性化するプログラムも搭載されているという。盛田会長も自宅で前出のみーちゃんやけんちゃんらと暮らしているというが、時々「奇跡」が起きるという。「“今日の夜はカレーにしよう”なんて妻と話しているときに“カレー大好き”って絶妙のタイミングで会話に入ってくることがあります」それはまるで本当の家族の会話のよう。特に人気なのが帰宅したときにかけてくれる『おかえり待っていたよ』とか『遅かったじゃん』などと言ってくれる言葉だという。「ひとり暮らしの高齢者にとって誰かが待っていてくれるという安心感があるんです」このコロナ禍で人と会えず孤独を感じていた高齢者の中には、人形から子どもの声が聞こえることで元気になった、という声もあった。「認知症で日々が不安でも人形のおかげで明るさを取り戻したという人もいました」また、ユーザーの中には自作の洋服を作り、着せ替えを楽しむ人もいるという。「手作りなので一体一体顔つきも異なっています。長年愛用している人の中には汚れて買い替えをすすめても絶対に手放さないと訴える人もいます。一緒のお棺に入れてほしいという高齢者の声も聞きます」人形には魂が宿るという話がある。孤独な高齢者の心を癒すため、命が生まれているのかもしれない。■着る歩行支援ロボット「curara(R)」「杖なしでもう一度自分の足で歩きたい。それが目標」そう話すのは群馬県のエムダブルエス日高が運営するデイサービス『太田デイトレセンター』でリハビリを行う酒井恵美子さん(52)。同センターのデイサービスでリハビリに取り入れ、酒井さんの歩行を支えるのが歩行アシストロボット「curara(R)」。酒井さんは44歳のときに脳梗塞で倒れ、右半身にまひが残る。杖なしでは歩行は困難。「以前は天気の悪い日は足が重く感じていましたが、今はそうでもない。curara(R)の効果でしょうか」と喜ぶ。curara(R)は立つことはできるが加齢や病気で歩行が困難になった人のサポートをする、衣服感覚で身につけられるロボットだ。現在は年内の製品化へ向けてモニター貸し出しを続けている。説明するのはcurara(R)の開発を行う、信州大学発のベンチャー企業、アシストモーション代表の橋本稔さん。「脳梗塞などで半身まひや脳性まひ、歩行に障がいがある方もcurara(R)をつけて歩行するリハビリを重ねることでスムーズに歩けるようになることを目指します」さらに装着すると運動量が増すことから加齢による筋肉量の低下を防いだり、生活習慣病の予防にもなるのでは、と期待する。長時間歩いても疲れにくく、特に坂道も楽々上れるようサポートする。その構造は下半身をすべて覆って固定する『外骨格型』という仕様ではなく、股関節、ひざ関節といった下肢の4つの関節に当たる部分にモーターをベルトで装着。『非骨格型』というスタイル。利用者は、まず本体をリュックサックのように背負う。次にベルトで脚に固定していく。歩幅、歩く速度などはアプリを通して指示を出す。最大の特徴は「同調制御機能」だ。これはモーターの部分に搭載したセンサーが人間の動きを検知することで。適切な歩行を提案、装着者の動きに合わせてアシストしてくれる。「つけて歩くことで足が上がるので1歩がなかなか踏み出せない人や段差でつまずきがちな方もサポートしてくれます。ひざ、股関節のモーターは座ったり立ったり、階段の昇降の負担も軽減されます」災害時には避難先への素早い移動や停電してエレベーターが使えないマンションでの階段の上り下りもサポートしてくれることを想定する。前出の太田デイトレセンターで作業療法士をしている小島知美さんは、「curara(R)を使って歩行訓練を行う利用者さんは表情に笑顔が戻ったり、足が上がるようになった方もいます。リハビリのモチベーションにもつながっているようです」と明かす。curara(R)を使いリハビリをする岡田勝司さん(61)。脳梗塞で左半身にまひが残るうえに、昨年は転倒し、大腿骨を骨折。歩くことがより困難になったという。しかし、「車椅子生活になると思っていましたがcurara(R)でリハビリを続けたら家の中を杖で生活できるくらい回復しました。動きにくい左半身をサポートしてくれるので足がスーッと出るようになりました」同じく脳梗塞で左半身がまひした岡泉絹代さん(74)も、curara(R)に支えられた1人。「歩く後ろ姿がきれいになったって言われます。以前は家にこもりがちでしたが、今は庭の手入れをしたり、気持ちも明るくなってきました」前出の太田デイトレセンターの坂本育美副所長は、「curara(R)を装着して近くの公道を歩いたり、ショッピングセンターで買い物をするなどのリハビリも重ねたい。利用者さんが日常生活でも使えるように試していきたい」だが、課題も残る。今後は橋本さんが長年研究してきた人工筋肉などの素材を関節部分に使用する研究も進む。収縮性をもつ人工筋肉をモーターの代わりにすることで本体の軽量化を目指す。再び自分の足で歩ける未来はすぐ近くに見えてきた。■失った自分の声が再びよみがえる私たちが当たり前のように発している『声』。だが、喉頭がんなどを患い、声帯や喉頭など摘出すると声が出せなくなってしまう。摘出した後には食道を震わせて声を出す『食道発声法』や電動式の人工喉頭機器(EL)は顎や首の皮膚に棒状のマイクを押し当て声を発する。しかし、ELの音声は抑揚がなく、機械的。使用時は片手が使えない不自由さもある。そこで病気で失った声を取り戻すために、と研究を続ける若者たちがいる。東京大学の大学院生でつくる「Syrinx」だ。リーダーの竹内雅樹さんが取材に応じてくれた。「講義などを通して声を失った人との出会い、声が人生でとても大切なものだということを教えてもらいました。それを最新技術によってよみがえらせることができるのを学び、こうした分野をやりたいと思って研究を続けていました」(竹内さん、以下同)同大大学院に入学したときにたまたま喉頭を摘出した人が声を取り戻す訓練をしている動画を目にした。「食道発声で発音をしている人でしたがスムーズに聞き取れなかった。何か技術で解決できないかと思いました」その後、手術で声を失った人々が集うコミュニティーに参加、課題を尋ねた。「ELを使うこともありますが聞き取りにくく、自分の声質とも遠いため筆談に頼る人も少なくありません」多くの当事者がコミュニケーションに不便を感じていた。そこで信号処理を取り入れたハンズフリー型の電気式人工喉頭機器の研究を開始。「首元に装着し、のどを振動させることで口を動かすのと同時に声が出る仕組み。声は人の声から作っているのも特徴です。まだ抑揚もなく、ブーッという振動音があったり、声も機械音に近いです」日常会話に困らない範囲までは研究が進んでいるという。「使用者から公共の場で普通に会話ができる希望を感じた、と言われました」従来の機器は男性の音質に合わせて作られているものが多かったため女性の声の音質で再現できるよう研究も続く。さらに喉頭摘出前の自分の声をデータ化しておけば、自分自身の声を再び発することも可能だ。声帯を摘出せざるをえなかったシンガーや俳優など声を使う職業の人たちにも光が差し込む。元シャ乱Qのつんく♂は喉頭がんでした。声帯や喉頭を摘出。「声を捨て、生きる道を選んだ」と発表。「彼はミュージシャンとして自分の声には相当なこだわりを持っていると思うので、今の段階では安易に叶うとは言えません。ですが研究が進めば、声を失ったシンガーも自分の声で歌えるようになる可能性はあると思います」声帯や喉頭を摘出する場合、声を失うか、手術をしないで命を失うかの選択を迫られることが多い。「実用化はまだ先ですが声を失っても希望があり、日常生活で何不自由なく話すことができる社会を目指してこの機械の研究、開発を続けます」
2021年08月28日りょうかぴ(@kapi_hskw)さんはある日、相手の動きをまねるロボットと対面。東京都江東区の日本科学未来館に展示されていた、『オルタ』と呼ばれるロボットです。アイドルに向けた、ファンの応援方法である『オタ芸』を披露すると…。見せた様子をご覧ください!動きを真似するロボット、オタクについていけず泣く pic.twitter.com/SGyN3Yjzjc — りょうかぴ (@kapi_hskw) July 25, 2021 ゆったりとした動作で、『オタ芸』を行うりょうかぴさん。ですが、ロボットはまねできません。両腕を左右にぶらぶらと動かす姿は、おどおどと戸惑っているように見えます。その後もりょうかぴさんの動きについていけず、しまいにロボットはピタリと止まってしまいました。りょうかぴさんの難解な運動に、ロボットの情報処理能力が追い付かなかったのかもしれませんね。ロボットとりょうかぴさんの様子に、多くの人がクスッとしました。・口を開いたロボットがドン引きしているように見えて、じわじわと笑えます。・オタクの動きがヤバすぎて、あ然としている…。途中からあきらめているのも面白いです。・まだ人間が勝てる領域があったとは…。ロボットに『オタ芸』は早すぎたのかもしれません。いつか理解できる日は訪れるのでしょうか…。[文・構成/grape編集部]
2021年07月27日マンチカンの、まおくんはある日、飼い主(@chanmaochan1)さんが起動させていた、ロボット掃除機の上に乗っていました。ロボット掃除機が進んだ先にあるのは、まおくんのご飯が入ったプレート!まおくんは、乗りながら食べようとしたのですが…。ロボット掃除機に乗りながらごはん食べようとして失敗するマンチカンです pic.twitter.com/5W4EsPo8Ls — まおブルーしっぽの短足マンチカン (@chanmaochan1) June 24, 2021 口を近付けても、ロボット掃除機が後退したり回転したりと、なかなか食べられません!その後も何度かチャンスを見計らい、食べようとするのですが、いずれも失敗に終わります。最後はあきらめたのか、掃除機から降りていました。目の前にあるご飯を食べられないまおくんの姿に、多くの人が愛おしさを感じたようです。・『いいね』を100万回押したいくらいキュートですね!・掃除機にいじわるされちゃってるみたいで、かわいい…!・乗りこなせてる、と思ったら乗り物に裏切られちゃっていますね。まおくん、ロボット掃除機を乗りこなせるといいね…![文・構成/grape編集部]
2021年06月29日続々登場している、日常を楽しくしてくれるロボットたち。かわいいけれど最先端、4種のロボットをご紹介。かわいくて頼りになり、癒してもくれる…。テクノロジーがどんどん進化し、私たちの生活空間にも存在するのが当たり前になってきたロボット。かつてはロボット=工場などにあるもの、というイメージでしたが、ここ数年は“かわいい子たち”が増えており、ニット素材だったり、毛がふわふわしていたり、コロンとしたフォルムがキュートだったりと、女子の部屋に似合う、一緒に暮らしたいと思うロボットが多数登場。もちろんいずれも最先端の技術を搭載しているので、歌ってくれたり、ほっとする会話ができたりと、ロボットとしての機能も期待できます。ということで、いま注目の私たち世代向きのロボットを4種類ご紹介。ひとり暮らしでペットもなかなか飼えない人は、ぜひロボットを迎え入れてみて。NICOBOしっぽを振って甘えてくる、気ままなかわいい同居人。パナソニックと豊橋技術科学大学の研究室が共同で開発したのは、“弱いロボット”。体をモコモコ動かしながら、モコ語で話しかけてくる様子にきゅん。感情を持っていて、それに合わせて振る舞いが変わるそう。人の顔も認識するとか…?!限定販売は終了。現在一般販売は検討中。(パナソニックncb-project@ml.jp.panasonic.com)モフリン手のひらに乗る、毛玉のような小さなロボット。なにかの動物の赤ちゃんのようにもそもそ動き、高い鳴き声で甘えてくるモフリン。育て方で性格が変わるそうで、こまめに世話をすると人懐っこく、逆に放置しすぎると悲観的になってしまうとか。近々追加のクラウドファンディングの予定が。以降、通常販売予定もあり。(ヴァンガード・インダストリーズ)Charlie気持ちに合わせて歌ってくれる、かわいい相棒。楽器メーカー・ヤマハが開発した、歌うロボット。話しかけるとAIがその言葉を理解し、気持ちに合わせて歌を歌ってくれる。嬉しいときは楽しい曲、凹んでいるときはバラード。たまに思いもしない言葉を返してくる、適度なギャグセンスにほっこり。本体¥24,800月額使用料¥490*加入月は無料(ヤマハ)ネモフコンセプトは“ねむりのおとも”。寝ぼけた感じがたまらない。寝る前のひととき、また朝の目覚めをサポートしてくれるロボット。頭をぽんと撫でると大体の時間を教えてくれたり、寝る前にちょっとした小話を聞かせてくれたり。話しかけると寝ぼけた感じのゆる~い返事を返してくれることも。家で過ごす時間が、のんびり気持ちいいものになりそう。次期販売時期未定。(パルスボッツ)※『anan』2021年6月23日号より。(by anan編集部)
2021年06月17日二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』の公開が決定。「嵐」活動休止以降、これが初の主演映画となる。本作は、ベルリン国際映画祭で“映画化したい一冊”に選ばれた、人間とロボットによるハートウォーミングな物語が絶賛されているイギリスの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(デボラ・インストール作松原葉子訳小学館文庫)が原作。日本国内では、シリーズ累計発行部数21万部を超え、海外の作家のデビュー作としては異例のベストセラー。今回公開が決定した映画は、これを日本版にアレンジが加えられている。二宮さんが演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。ある日、健の家の庭に記憶を無くした不良品ロボット“タング”が迷い込んでくる。この迷子同士の運命の出会いが、驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなり、ポンコツコンビが観る者を笑顔と感動に包み込む。「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています」と語る二宮さんは、「無事に撮影が終わり、ホッとしています」とコメント。「公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とメッセージも寄せた。原作者のデボラは、大の親日家。日本での実写化に「私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています」と言い、「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と大いなる期待を語った。監督は、『ソラニン』『僕等がいた』などを手掛け、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』がもうすぐ公開を控える三木孝浩。脚本は、大きな話題となった「恋はつづくよどこまでも」や、現在放送中の「着飾る恋には理由があって」の金子ありさ。また、愛され不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける、日本を代表するVFXプロダクション「白組」が担当。三木監督は「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります」と話し、「他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!」と呼びかけている。『TANG タング』は2022年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年06月11日アイドルグループ・嵐の二宮和也が映画『TANG タング』(2022年公開)の主演を務めることが11日、明らかになった。同作はイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の映画化作。ゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健(二宮)はわけあって無職で人生に迷子中だが、ある日、家の庭に突然現れた記憶を無くした不良品ロボット・タングに出会う。迷子同士の運命の出会いは驚きにみちた壮大な冒険の幕開けで、ポンコツコンビが日本中を笑顔と感動に包み込む。二宮にとっては嵐の活動休止以降初の主演映画となり、製作と配給は二宮がハリウッドデビューを果たしたクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』のワーナー・ブラザース。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい1冊」に選ばれ、日本国内でもベストセラーシリーズとなっているほか、2020年に劇団四季の16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとして舞台化され、雑誌「ミュージカル」が発表した「2020年ミュージカル・ベストテン」では作品部門第1位に選出され、高い評価を得ている。本作で二宮が演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。初めての共演となる"ロボット"と異色のタッグを組むことになり、演技プランや撮影スタイルを含めて挑戦尽くしの映画となった。二宮は「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。また、本作のプロデューサーである田口生己は、二宮の起用理由について「数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さんが、ロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました」と明かしている。『TANG タング』は日本版にアレンジを加えられた実写化となり、大の親日家でもある原作者のデボラ・インストールからは「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と喜びのコメントも。不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける日本を代表するVFXプロダクション「白組」で、最高峰のVFX技術によって、邦画実写映画史上、誰も観たことがないクオリティの映像が期待される。監督は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』の三木孝浩が務め「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。 他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで 他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています」と語る。脚本はドラマ『着飾る恋には理由があって』『恋はつづくよどこまでも』の金子ありさが務める。
2021年06月11日