2016年2月10日 16:25
「私は大丈夫」が命取り - 標的型攻撃メールの実例に学ぶ"甘い罠" (3) 業務FAX? いいえ、これも攻撃です
昨年後半には、前回紹介した架空請求のなりすましメール報告が相次ぎましたが、もうひとつ報告されていた事例が「複合機を装ったなりすましメールによる攻撃」です。警察庁からも、急増するばらまき型攻撃メールの1パターンとして注意喚起を行っています。
また、このような複合機を装った標的型攻撃のメールの増加から、複合機メーカー各社でも注意喚起を行っています。
皆さんの職場でも、ペーパーレス化の流れとともに紙の資料はスキャナー機能で取り込み、PDFやWordファイルに変換して管理するようになったり、FAXを紙で受け取るのではなく、複合機で自動的にPDFなどに変換して、メールで登録された社員のアドレスに一斉送信するようになったりしているのではないでしょうか?
この「PDFやWordに変換し、メールに送信する」という機能を利用した攻撃も、当然のことながら存在しているのです。少し前からある"なりすまし"の方法ですが、添付ファイルがあるのが普通で、「添付ファイルを開かないと中身が分からない」というメールの特性で、頻繁に攻撃が行われます。では、まず実際に当社へ届いた攻撃メールを見てみましょう。
こちらの例の特徴を見てみましょう。