東京都・上野で古代のアフガニスタンを黄金製品などの名宝で紹介する展覧会
同展は、紀元前2100年頃から紀元後2世紀頃までに古代のアフガニスタンで栄えた文化が、4つの遺跡から出土した名宝246件によって紹介されるもの。なかでもアフガニスタン北部のティリヤ・テペから出土した煌びやかな黄金製品の数々は日本初公開となっている。これらの名宝は、首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていたが、1979年のソ連による軍事介入とそれに続く内戦などにより、博物館は甚大な被害を受け、その所蔵品の多くは永遠に失われてしまったと考えられてきた。しかし、勇気ある博物館員の手により、とりわけ貴重な文化財は秘密裏に運び出されていたのである。
そして内戦終結後の2004年4月、秘宝を大切に保管していた金庫の扉が再び開かれ、貴重な文化遺産が無事であることが確認された。同博物館の入り口には、再開を期して、「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」というメッセージが掲げられているという。
同展は、これらの秘宝の再発見を機に、アフガニスタンの文化遺産の復興を支援するために企画された国際巡回展となる。2006年のフランスのギメ国立東洋美術館での開催以来、アメリカのナショナル・ギャラリーやメトロポリタン美術館、イギリスの大英博物館など、世界10カ国を巡回し、すでに170万人以上が来場しているという。日本での展覧会では、この奇跡的に守られた古代アフガニスタンの至宝231件に加え、日本で「文化財難民」として保護されてきた流出文化財15件が合わせて紹介される。なお、この15件を含むアフガニスタンからの流出文化財102件は、同展終了後、アフガニスタンに返還される。
同展の開催に際し、同展の担当学芸員は次のようにコメントを寄せている。「戦禍の中、勇敢な博物館員によって命がけで守られた古代アフガニスタンの秘宝たち。
彼らが救ったのは人類の宝だった。この素晴らしい秘宝を、その裏に潜む男たちの物語とともに是非ご覧ください。」
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