くらし情報『東京都・白金台でデザイン画と共に鑑賞するエミール・ガレ展』

2016年2月22日 07:00

東京都・白金台でデザイン画と共に鑑賞するエミール・ガレ展

その背景にあったのは、植物学への情熱であり、彼は2,500~3,000種の植物を育てていた広大な庭や豊かな自然の中で、植物を観察して論文を書き、種の進化やライフサイクルに強い関心を寄せていたという。

また、同展では、ガレによる水彩のデザイン画(オルセー美術館所蔵)が展示される。水彩のデザイン画は、展示が許される期間が短いため滅多に公開されず、また、デザイン画と実作が一致することはきわめて稀なことだが、今回は北澤美術館が行った調査により発見された実作と一致するデザイン画が紹介される。コレクターの手を経て今は日本にあるガラス作品と、オルセー美術館に眠るデザイン画の、100年ぶりの邂逅となる。また、普段目にする機会があまりない資料「ポンシフ」も紹介される。「ポンシフ」とは、点線状に小さな穴が開いた型紙で、その上から色粉などをはたくことで図案を転写することで、ガラスや陶器の表面の絵付けの精度を保っていたということだ。

また、同館の本館展示室は、1933年に建てられた住宅建築をそのまま展示室として使用しており、この邸宅美術館の空間をガレが愛してやまなかったラ・ガレンヌの自邸と庭に見立てて楽しむことができるという。

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