imecが広波長帯域ハイパースペクトラル・イメージセンサとカメラを公開
imecは、今回開発したリニアスキャンVNIR(Visible to Near Infrared)スぺクトラルセンサの用途として、人工衛星や無人航空機(AUV)やドローンを用いた「精密農業(precision agriculture:農地・農作物の状態を精密に観察し、きめ細かく制御し、農作物の収量及び品質の向上を目指して今後の計画を立てる一連の農業管理手法)」(図4)をはじめ、マシン・ビジョン、遠隔監視を想定している。
○スナップショットVNIRハイパースぺクトラル・カメラを実演
またimecは、このリニアスキャン・イメージセンサとは別に、可視光用と近赤外用の2枚のモザイク・センサを使ったスナップショットVNIRカメラ(図5)を独VRmagicおよび独Cubertの2社の協力を得て開発し、「SPIE Photonics West」で実演している。
共同開発パートナーのVRmagicは工業用の画像処理やVR向けカメラメーカ―、Cubertは独Ulm大学の研究者らが2011年に設立したハイテク技術研究のスタートアップ企業である。このカメラでは、16バンド、4×4モザイクセンサが450-600nm波長領域をカバーし、25バンド5×5モザイクセンサが600-875nm領域をカバーしている。