imecが広波長帯域ハイパースペクトラル・イメージセンサとカメラを公開
用途としては、マシンビジョン、防犯用監視カメラや医学への応用を想定している。imec内部では、従来より、ハイパ―スペクトラル・イメージングの皮膚がん診断への応用研究を行っている。
imec集積イメージング・ビジネス開拓マネージャーであるJerome Baron,氏は、「可視光(450nm)から近赤外(875nm)にいたる波長帯域に渡り、ビデオレートのスピードで40バンド(種類)以上のスぺクトル画像を得られるので、いよいよ、次は"リアルタイム"スナップショット・ハイパースペクトラル・カメラ市場へ向けた目標を設定する」と抱負を語っている。
imecは、このカメラを2016年4月に戦略的協業企業に対してサンプル出荷し、その後、ハンディなサイズに小型化したカメラを市販する予定である。将来的には、1チップ化して更に小型化を狙っている模様である。
図6は、imecが2014年6月にブリュッセルで開催された同社年次事業発表会「imec Technology Forum 2014」で公表したハイパースペクトル・イメージングのロードマップであるが、計画がほぼ予定通りに進行していることがうかがえる。