2016年2月29日 10:00
航空機の技術とメカニズムの裏側 (7) 航空機の構造(7)航空機の機体構造材[2]
F-15は軽量化を追求してチタンを盛大に使っていたので、日本のメーカーではチタンを加工するための機械を新たに入れたり、それを使って部品を製作するためのノウハウを身につけたり、といった苦労をする羽目になった。しかし、航空機にチタンはつきものだから、「いつかは通るべき道」であったと言うべきか。
○その他の素材
金属素材だと、アルミとリチウムの合金(Al-Li合金)がある。利点としては、7075アルミ合金と同程度の強度を、7075より軽く実現できるという。強度や耐食性の分野で課題があったが、これはメーカーの努力によって解決できたという。ただ、リチウムが水と反応しやすい素材なので、取り扱いが難しいところがあるそうだ。
そして、Al-Li合金はお値段が高い。実は、これが一番の普及阻害要因になるかもしれない。
他の分野と比べると、高価な材料を惜しげもなく(?)使う傾向がある航空機だが、安価に済むのであれば、そのほうがいいに決まっている。
参考
航空機に於けるアルミリチウム合金の開発動向
前回に炭素繊維ベースの複合材料の話をしたが、炭素繊維やガラス繊維だけが複合材料の素材になるわけではない。例えば、ボロンを使用した事例もある。ただし、ポピュラーにはならず、航空機業界における複合材料のメインストリームは炭素繊維になった。
入園予定の保育園から”1本の連絡”が…先生「ご両親がいらしてまして…」私「え?」電話越しで語られた内容に⇒「す、すぐ向かいます!」