くらし情報『理科大ら、植物を短時間で透明化する手法「TOMEI」を開発 - イネなら数時間』

2016年3月1日 15:53

理科大ら、植物を短時間で透明化する手法「TOMEI」を開発 - イネなら数時間

理科大ら、植物を短時間で透明化する手法「TOMEI」を開発 - イネなら数時間
東京理科大学(理科大)、熊本大学、奈良先端科学技術大学院大学、科学技術振興機構は3月1日、作物を短時間で透明化する手法「TOMEI(Transparent plant Organ MEthod for Imaging)」の開発に成功したと発表した。

同成果は、東京理科大学 理工学部 応用生物科学科 松永幸大 教授、大学院博士課程2年 長谷川淳子氏、熊本大学大学院 自然科学研究科 澤進一郎 教授、奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 相田光宏 特任准教授らの研究グループによるもので、2月29日付けの日本植物生理学会誌「Plant and Cell Physiology」電子版に掲載された。

植物細胞は細胞壁を持ち、葉緑体や色素を蓄積した液胞などを含んでいる。植物においては、この植物細胞が何層にも連なって組織や器官が形成されているため、光が透過できない内部の細胞や構造を解析するためには、多大な時間と労力をかけて薄い切片を作製する必要があった。近年、この問題を解決するために、組織や器官の構造を維持したまま、植物の内部構造を解析できる手法の開発が進められている。

今回開発された同手法では、主に無毒性のチオジエタノール溶液を使用するため、複数の溶液を組み合わせた複雑な作業工程を省いて透明化することができる。

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