2016年3月7日 18:42
NICTなど、日米間でWi-Fiとクラウドをつなぐ広域仮想網の実証実験に成功
技術に基づき、特定アプリケーションの通信品質を優先的に確保できる仮想化Wi-Fi基地局の開発を進めてきた。
今回、研究グループはクラウドを含む有線仮想網とWi-Fi仮想網を相互接続する技術を新たに開発し、Wi-Fi-インターネット-クラウド間をつなぐ有無線マルチドメイン仮想網を日米間で構築する実証実験に成功した。今回の成果は、通信方式が異なる複数の無線仮想網との相互接続にも応用可能だ。
実験では東京大学、KDDI研究所が中心となって開発した複数の異なるネットワーク仮想化基盤間において、仮想網を相互に接続するための仮想ネットワーク接続機構の「スライスエクスチェンジポイント(SEP)」に、NICTが日立の協力を得て開発したWi-Fi仮想網接続機能を追加することで、SDNによる3つの仮想網の一括制御を実現。
国内からの海外クラウド利用を想定し、国内Wi-Fi仮想網とユタ大学の仮想化基盤のProtoGENI(ユタ大学を中心に開発され、全米に広がるInternet2にバックボーンを持つテストベッドプロジェクト)上に構築されたクラウドを、JGN-X(NICTが整備する新世代ネットワークのためのテストベッド)