くらし情報『真の狙いはゲーム以外に? スマホメーカーはVRで何を目指すのか』

2016年3月11日 09:00

真の狙いはゲーム以外に? スマホメーカーはVRで何を目指すのか

代表的な問題として挙げられるのが"VR酔い"と呼ばれるもの。VR HMDは実際の動きと、ディスプレイに映し出される映像の動きにずれがあると、脳が違和感を引き起こして乗り物酔いのような症状を起こしやすいのである。そうしたことから快適なVR体験を与えるには、VR HMDの動きを正確に、かつ細かく検出するセンサー技術と、それに合わせてグラフィックを素早く描画する性能が求められることから、高いハード性能が求められるわけだ。

だが、高いハード性能が必要なぶん、高額になりがちでありユーザー体験の幅が狭いのが、現在のVRの弱みにもなっている。実際、一般発売が決まっているOculus Riftは599ドル、日本では送料込みで94,600円となっているほか、HTC VIVEも799ドル、日本では112,000円と決して安いとはいえない額だ。しかも、これらのVR HMDはパソコンに接続して初めて利用できる上、そのパソコンにも高い処理能力が求められるため、さらなる高額な投資が求められる。個人が容易に手を出せるものではないことが、理解できるのではないだろうか。

裏を返せば、そうした高い性能がなければ、仮想空間を用いた快適なVR体験を提供することはできないし、スマートフォンを用いたVR環境が、そこまでの性能を実現できているわけではない。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.