2016年3月23日 14:10
KDDIが解説する「リモートアクセス」導入のポイント
という要望が多くあります。この要望は、先ほどのデバイス認証で実現できます。
iOSデバイスでは、「VPNオンデマンド」という機能を利用し、利用者が対象アプリを起動すると自動的にVPNに接続できます。つまり、アプリ起動と同時に1タップで社内へリモートアクセスを行えるため、操作性がとても良く、少しのすき間時間(例えば電車の待ち時間)でも業務が行えるメリットがあります。
○管理者の運用負荷
最後に、管理者の運用負荷面では「自社でリモートアクセス環境を構築するか?」「通信キャリアなどのサービスを利用するか?」という選択肢が存在しますが、いずれを選択するかによって管理者負担は大きく変わります。
自社で構築した場合は、障害時の復旧対応やバージョンアップなどの対応、メンテナンス、増設計画、調達先との契約・折衝といった維持管理を行うリソースを用意する必要があります。システム担当の人員リソースや予算が確保できないケース、システム開発や社内業務システム改善にリソースを集中させたい場合は、自社構築ではなく、さまざまな通信事業者が提供するサービスの利用も検討されてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
○海江田 毅(かいえだ たけし)