くらし情報『既存の抗生物質にアルツハイマー病などの認知症予防効果 - 大阪市大が確認』

2016年3月29日 13:08

既存の抗生物質にアルツハイマー病などの認知症予防効果 - 大阪市大が確認

既存の抗生物質にアルツハイマー病などの認知症予防効果 - 大阪市大が確認
大阪市立大学(大阪市大)は3月29日、既存医薬品で結核やハンセン病などの治療に使われてきた抗生物質「リファンピシン」にアミロイドβ(Aβ)、タウ、αシヌクレインのオリゴマー形成を抑える作用があることを発見し、アルツハイマー病などの記憶障害を改善する効果があることを確認したと発表した。

同成果は、同大 医学研究科 脳神経科学の富山貴美 准教授らのグループと、金沢大学、富山大学、米国ノースウェスタン大学らの共同研究によるもの。詳細は英国の神経学雑誌「Brain」にオンライン掲載された。

これまでの研究から、アルツハイマー病はAβとタウというたんぱく質が脳に蓄積することで、脳内で数分子~数十分子からなる会合体「オリゴマー」を形成し、神経細胞の機能を阻害することで発症すると考えられている。また、前頭側頭型認知症は、タウやTDP-43というたんぱく質が、レビー小体型認知症はパーキンソン病と同じαシヌクレインというたんぱく質がそれぞれ蓄積することで、同様にオリゴマーを形成し、発症につながると考えられている。

もっとも研究が進んでいるアルツハイマー病では、治療薬としてAβを標的とする薬(Aβ産生酵素阻害薬、Aβワクチン、Aβ抗体など)

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