くらし情報『LINE MOBILEが突きつけた可能性と課題、「使い放題」はどこまで許される? - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

LINE MOBILEが突きつけた可能性と課題、「使い放題」はどこまで許される? - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

テレビ局などでは、見逃し配信サービスを企画する際、「今よりももっと画質を下げられないか」との話が出たという。携帯電話網だけに依存するユーザーの加入ハードルを下げるためだ。

使い放題の一方で、それに応えるための回線拡充と「最適化」は必須だ。しかし、それがどのレベルまで行われるべきは、よく考える必要がある。

●「通信の中立性」に関するルール策定を
○「通信の中立性」に関するルール策定を

「流れるデータに最適化を加える」「流れるデータの種類によって課金するか否かを変える」ということは、2つの意味で危険性をはらんでいる。

一つ目は「通信の秘密」の面。ネットワークは郵便網と同じだ。どこへ向けたものかはわかっても、その中身を見てはいけない。
法律がそう定めている。だが、「流れるデータに最適化を加える」「流れるデータの種類によって課金するか否かを変える」には、流れているデータがどういう種類のものかを判別する必要がある。

こうした時に使われるのが「Deep Packet Inspection (DPI)」と呼ばれる手法だ。DPIそのものは、セキュリティ対策や帯域のコントロールなど、すでに広く使われているものではある。

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