LINE MOBILEが突きつけた可能性と課題、「使い放題」はどこまで許される? - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」
高画質で見たい人は、Binge Onをオフに設定する必要がある。
LINEなどのメッセージングは、さほどデータ量を食わないため、使い放題になってもネットワークにかける負担はたかが知れている。だが、音楽や映像はどうだろう? Binge Onがそうであるように、最適化を行わないと厳しい。あまり意識されなくなっているが、現在の携帯電話ネットワークでも、画像系は網内で圧縮をかけ、全体での負荷を減らす試みがなされている。せっかくの高画質写真も、いつのまにか圧縮されてディテールが落ちている可能性がある。
ネットワークの帯域はユーザー同士で共有しているものであり、無線通信を使う携帯電話では、その影響はさらに大きなものになる。LTEの技術進歩により、同じ電波帯での収容人数は増えたし、実効通信速度も上がった。だが、負荷も高まっており、混み合っていることには変わりない。
若い世代では、家庭にそもそも固定回線がなかったり、あってもWi-Fiでのオフロードを行っていないところが少なくない。その一方で、テレビなどの放送ではなく、YouTubeなどのネット系エンターテインメントを好むようにもなっているので、回線負荷はどんどん高まっている。