くらし情報『「確定拠出年金」の超基本 (4) あなたは資産配分アラカルト派? おまかせ派?』

2016年4月1日 08:59

「確定拠出年金」の超基本 (4) あなたは資産配分アラカルト派? おまかせ派?

「確定拠出年金」の超基本 (4) あなたは資産配分アラカルト派? おまかせ派?
確定拠出年金は個人の選択に基づく年金制度なので、どういった資産配分が適切だという「正解」はなく、本人が納得できていればそれで良いわけですが、前回のコラムで触れたように統計上の資産配分を見る限り、本人の納得とは言い切れない行動バイアスが実際には大きく影響しているようです。

もう少し言うと、職場で確定拠出年金に加入し、資産配分を決めることになったものの、よく分からないのでとりあえず元本確保型に100%振り分けたきり、そのまま放置されているパターンや、うっかりすると決められた期日までに資産配分を決めなかったため、掛金が自動的に元本確保型に配分されてしまっているパターンが一定数の数字となって統計に表れているように思われます。

この資産配分における行動バイアスは、実際、確定拠出年金加入者の利回りの二極化という結果として表れています。株式会社格付投資情報センターが発行する「年金情報」誌の集計データによれば、確定拠出年金加入者の通算利回りは、2015年3月末時点で約39%が0-1%に分布する一方で、約18%が10%以上に分布するという両極端な結果になっています。

0-1%利回りということは資産の大半を元本確保型に配分している状態を意味します。

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