2012年6月2日 08:00
鉄道トリビア (153) 半世紀近く列車が走っていないのに廃止されない路線がある
車両基地の外周道路に関しては、「平成24(2012)年末までに早期に着工できるように努力したい」という話が伝えられていたようだ。
川越市は安比奈線の旅客化を要望している。第三次川越市総合計画(2006年策定)によると、「東武東上線の複々線化」「西武新宿線の複線化及び地下化」「JR川越線の複線化」とともに、「西武鉄道の車両基地建設に伴い、安比奈線の旅客線化及び新駅の設置」を促進すると明記している。同計画は2012年4月に内容が更新されたが、鉄道に関するこれらの項目は残された。
とはいえ、実際に安比奈線の線路付近をたどって観察してみると、踏切が多く、現在の線路での復元は難しそうだ。とくに国道16号は交通量が多いし、県道114号線は入間川を渡る八瀬大橋が造られ、安比奈線の線路を分断している。したがって高架線とするか地下にする必要がありそうだ。また、川越市の資料によると、線路拡幅や途中駅の用地確保もまだできていない様子である。
鉄道ファンとしては旅客線としての復活が待ち遠しいし、沿線の人々の中にもそれを望んでいる人が多いことだろう。なお、西武鉄道からは安比奈線復活計画に関する公式発表はない。2012年度の設備投資計画のプレスリリースにも、「安比奈線」の文字はなかった。
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