2022年7月13日 06:00
市村正親、伝説の悪党役を熱演も「僕自身は気が小さい」 俳優としてはそれが強さに
と共通点を挙げる。そんなワイルド・ナックルズを演じる際には、堂々としたボスらしさを意識したという。
「ボスたる部分を見せるのにおどおどしていたらいけないので。僕は気が大きい役をいろいろ演じていますが、市村正親個人としては非常に気が小さいので、それがバレないようにするのはけっこう大変なんです」
気の小ささは俳優としてはプラスに。「気が小さいからこそ誰よりもいっぱい稽古をする。自信を持って早く人に見せたくなるくらいまで努力することができるのは、気が小さいからかもしれません。気が大きい人は『大丈夫だよ』なんて言ってあまり稽古せず本番で恥をかいてしまう。そういう意味では気が小さいのは逆に強さだと思います」
来年で俳優生活50周年。
「僕自身は、50年やったのかな、もう73歳なのかな、なんて思いますが、ふと鏡を見ると73歳だな、50年役者をやってきたんだなという顔つきになってきたと思います」としみじみと語り、「でも中身は相変わらず純情な青年ですよ!」と笑顔で加えた。
ワイルド・ナックルズとの共通点として、市村は「短気」も挙げる。優しさがにじみ出ているように感じるが、「理不尽なことや納得できないことがあったら怒ります」