くらし情報『高嶋政伸、父親になり日常に変化「今までなかった幸せを感じるように」』

2022年8月21日 10:00

高嶋政伸、父親になり日常に変化「今までなかった幸せを感じるように」

会場の手配、上演権利周りの確認なども必要ですし、お弁当の手配もありますし。

――公演を行うための前準備にも相当な体力を要するのですね。

そうですね。やらないほうが楽チンだったという、すごい矛盾する言い方なんですけど(笑)。

――そんななか、前回13年ぶりに開催しようと決断した理由として、なにか思い当たることはあるのでしょうか?

前回は、別役実先生の『湯たんぽを持った脱獄囚』という、不条理をテーマにとった作品だったのですが、その不条理というものは、どこか別の世界にあるものではなくて、今現在不条理なんじゃないか、と当時思っていたと思うんですよね。

今回はなぜ木内先生の『頓田町の聞奇館』を選んだのかというと、木内先生が書かれた『占』、『漂砂のうたう』、『茗荷谷の猫』の3冊を読んで、誰でも手を伸ばせば届く幸せ、みたいなものが描かれているのでは、と感じたんです。なんのこともない、すぐそこにある幸せ、といいますか、そこに手が届くまでに色々なことを経験したりするんですけど、その経験を経ることによって、人間が成熟していく、みたいなテーマがあるような気がしました。僕自身のことでいうと、今年の3月に二人目の子どもが生まれたのですが、子どもと一緒に散歩してるだけでも幸せを感じるという、今までなかった幸せを感じるようになりまして。

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