くらし情報『二宮和也、『ラーゲリより愛を込めて』が大ヒットスタート! 寺尾聰の「自分が行くよ」にも感謝』

2022年12月9日 20:09

二宮和也、『ラーゲリより愛を込めて』が大ヒットスタート! 寺尾聰の「自分が行くよ」にも感謝

父と最後に別れたのは私が10歳の時でしたが、当時の私から見た父・幡男について、そしてまた、父不在の中、懸命に私達を育ててくれた母・モジミについて、辺見じゅんさんの『収容所から来た遺書』には描かれていないエピソード等もお話し、そこから瀬々監督は、幡男とモジミの描き方を深めていかれたと伺いました。

完成した映画を観て、強く感じたことは、過酷なラーゲリの状況が、実によく再現されているということでした。
二宮和也さんの姿は、父・幡男にそっくりで、驚きました。
何気ない仕草や表情が、私の記憶している父を彷彿させるのです。
その二宮さんが、山本幡男を「偉人」としてではなく「普通に生きた一人の男」として演じられた事は、私にとって非常に好ましく嬉しいことでした。

母の山本モジミは、最初の脚本では、いわゆる良妻賢母に描かれていました。
瀬々監督にお会いした際に、モジミについて、一生懸命の努力家だったけど、実はとても不器用な人間だったこと、普段は一切涙を見せた事が無い人だったのに、幡男の死亡通知が届いた時に初めて泣いた、それも大声をあげて叫びながら泣いた、という話をしました。
映画の中の北川景子さんを観て、その真っ直ぐな演技から、ひたむきに父・幡男の帰りを待ち続けていた母・モジミの姿が思い起こされ、胸が熱くなりました。

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