2016年10月22日 16:30
『スター・トレック BEYOND』ジャスティン・リン監督が語るJ・J・エイブラムスとの仕事
そこで「これまでのものを全部壊して、再構築する」というアイデアを提示しました。
そこからいろいろなことを準備しながら脚本を進めていった感じです。すごくタイトなスケジュールでしたが、各自が不平不満を言うのではなく、この映画を有機的なものにしようと務めました。目指したのは、まるで自分たちと同じように呼吸をして生きている人たちの映画でした。
――今回、エンタープライズ号をあそこまで大破させてしまうことに抵抗はなかったですか?
僕自身もすごく感情的になりました。なぜなら私はエンタープライズ号を見ながら育ってきたので。でも、このシリーズは50年も続いてきたから、ここでそろそろテーマや哲学を再構築しても良い時期なんじゃないかと考えたんです。それをするには、クルーをバラバラにすることが一番いいと思いました。
そのために彼らを1つにつなげているエンタープライズ号を壊すことにしました。実際にエンタープライズ号を壊滅させたことは軽々しく思っていないですし、むしろ重いことだと受け止めています。ただ、それぞれのクルーが自分なりの成長を遂げ、最後にまた1つになるのを見て、観客の方々が「『スター・トレック』のこういうところが好きだったんだ」