くらし情報『阿部サダヲ・ 上戸彩・玉森裕太、劇団四季全面協力の『ヴェニスの商人』解説』

2023年2月18日 09:00

阿部サダヲ・ 上戸彩・玉森裕太、劇団四季全面協力の『ヴェニスの商人』解説

そこでシャイロックが起こしたのが、本作でも劇中劇として登場する「人肉裁判の場」。証文通りとすればシャイロックはアントーニオの「心臓の隣の肉1ポンド」を手にできるが、裁判官は「証文には“血” についての記載がない」とし、「心臓の隣の肉1ポンドを切り取ってもいいが、血を一滴も流してはいけない」という判決を下す。シャイロックは為す術なく、失意のままに法廷を去っていく。

ナレーションへの挑戦については「得意じゃないです、恥ずかしいです」という阿部、「苦手です、よくわかんないですやり方が……」という玉森の“苦手派”と、「ナレーションは大好きです」という“得意派”の上戸。初めて手渡された原稿に軽く目を通し、和気藹々としながら挑戦していく。

解説映像内にも登場する、『ヴェニスの商人』舞台劇のシーン(本編)では、登場人物9名の衣装に劇団四季が全面協力している。 1977年の初演から計200回以上に渡り同劇団の『ヴェニスの商人』上演で使用した衣装を、本作用に再調整し、撮影を行ったという。この豪華なコラボレーションについては、池井戸が2017年1月~2021年1月まで、同劇団の月刊会報誌『ラ・アルプ』にて計60回のエッセイを執筆していたという付き合いから実現したそうで、池井戸ファンのみならず、シェイクスピアファン、劇団四季のファンも楽しめる要素となっている。
(C)映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

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