くらし情報『美しい動物写真で"人間中心主義"の現状を伝える写真家ティム・フラックが心がける「撮影のモットー」とは?』

2014年4月28日 16:12

美しい動物写真で"人間中心主義"の現状を伝える写真家ティム・フラックが心がける「撮影のモットー」とは?

と問いかける。もちろん逆さなのはコウモリだが、それを上下反転させ、直立しているかのように撮影したその姿を違和感なく捉えられてしまう理由を、「目は上、足は下」という造形に対する一般的な認識と、バットマンなどの作品によって擬人化されやすい対象であるがゆえの現象だと解説した。

○意識の拡張と作り込みで実現する独特な作風

このほか、同氏は撮影時のモットーや撮影環境へのこだわりも披露。「撮影する時は、自らの経験をいかに作品の中で拡張できるかを意識しています。ある一瞬を切り取ったり、本来とは大きく異なるサイズで表現することで、見る人にまったく新しい印象を与えたいと考えています」と説明した。

赤と緑の色あいが美しい「アカメアマガエル」の作品だが、撮影時はかなり苦労したそうだ。「レンズに飛びつくのを捕まえては葉に戻し…と繰り返すうちに色が濁ってしまい、箱に入れて休ませていたら動かなくなってしまって。「モデルを殺してしまった!」と慌てましたが、幸いすぐに元気になってこんなにすてきな作品を撮ることができました」とユーモアを交えて紹介。
「気むずかしいモデル」とのほほ笑ましいエピソードに会場では笑いが起こっていた。

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