2023年8月11日 08:00
望海風斗、『ムーラン・ルージュ』ヒロイン役で大切な学び 宝塚退団から2年「初心に戻って作品に臨む日々」
●華麗なる宝塚のキャリアも「1からのスタート」
○■宝塚退団時は「今の現状を全く想像していなかった」
試行錯誤しながら突き進む女優の道。宝塚歌劇団を退団してから2年の歳月が流れた。帝国劇場で世界的なミュージカルへの出演という現状は、退団当時から思い描いていた未来だったのか。
「退団を決めたとき、本当に先のことは考えていなかったんです。宝塚では男役しかやっておらず、それを突き詰めていこうという思いでした。だから、今の現状なんて全く想像していませんでした」
宝塚ではしっかり一つずつ結果を残しトップまで上り詰めた。それでも望海自身は、そのキャリアはリセットして1からのスタートだと考えていた。
「宝塚というのはやっぱり特殊な世界なんです。
舞台の演目は変わりますが、基本的に演じる仲間たちは常に一緒。そんな仲間たちと一緒に乗り越えてきたという感覚でしたが、いまの舞台は、作品が違えばカンパニーもガラリと変わります。私は慣れるまでに時間がかかるので、仲間の大切さは身に染みて感じています。またこれまでは男役を追求してきましたが、女性も役もやるわけで。その意味では、本当に初心に戻って作品に臨む日々です」