2023年8月11日 08:00
望海風斗、『ムーラン・ルージュ』ヒロイン役で大切な学び 宝塚退団から2年「初心に戻って作品に臨む日々」
映像の方もいるなど、すごく個性的でその道のプロフェッショナルな方が集まりました。お互い刺激し合って、高めていける。そして皆さん明るい!(笑)」
充実した1カ月だったという望海。楽しいことばかりだったというが、もちろん大変なことも多い。
「先ほどダブルキャストの魅力を話しましたが、一方で同じ役柄でも、演じる人によってまったく表現のアプローチが違うんです。そのなかでしっかり受けながら、ストーリーをちゃんと伝えなければいけないというのは、とても難しい。また、今回はオーストラリアのクリエイティブチームが入ってくださっているのですが、日本のお客さんならではの感覚ってあるじゃないですか。そのニュアンスを海外チームとすり合わせるのは、すごく難しかったです」
確固たる正解がない俳優という仕事。
望海自身、考えこんでしまうこともある。
「今回はダブルキャストということで、表現の幅が広がる分、『これで正しかったのかな』と考えてしまう時間は長いですね。特に毎日公演がないので、思い悩む時間が増えてしまうんですよね。考えることはいろいろな発見にもなるのですが、頭で考え過ぎても良くないと思うので。そこは一つの課題でもあります」