くらし情報『スペシャリストの選書 - (10) データベース 人見尊志氏』

スペシャリストの選書 - (10) データベース 人見尊志氏

例えばオラクルデータベースがどんな思想に基づき、どんなトランザクションの実装形態で作られたものなのかを説明するには、オラクル以外のデータベース製品についても知らなければなりません。

本書は、広く一般的に知られている理論に基づた知識を説明したうえで、必要となる仕組みや実装は何かという点を紹介しています。データベースとアプリケーションの処理をどのように設計すればよいのかという点に思いをはせる際に役立ちます。○『The Republic』――著者 : プラトン

古代ギリシャの哲学者、プラトンが記した哲学書です。国家とはどうあるべきか、正義とはどうあるべきかなどを論じています。中でも「洞窟の寓話」という章があり、私の好きな部分です。

私自身の持論でもあるのですが、データベースにおけるデータの構造は、実はシステムを作る際の投影だと思っています。データモデルを見ていくと、そのシステムは性能が出やすいか、どんな業務プロセスが動くのか見えてきます。
本書の洞窟の寓話に登場する人々は、閉じ込められた洞窟の中で影を見て生活しています。データベースにおけるデータ構造もこれと同じで、システムの投影でもあり日々の企業の業務プロセスの投影でもあります。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.