くらし情報『綾野剛、俳優デビュー20周年迎え「僕は基本的に空っぽ」 仕事のベースは常に“変化”』

2023年11月23日 09:00

綾野剛、俳優デビュー20周年迎え「僕は基本的に空っぽ」 仕事のベースは常に“変化”

変化しないもののほうが漠然としすぎていて畏怖があったのだと思います。そもそも僕は基本的に空っぽなんです。

――空っぽというと。

特別自分を持っているわけじゃない。空っぽだから、役が中に入りやすい。それも変化の連続を通して獲得したことなのかもしれません。ある役に入ってそれをやりきったら、次の作品には使えない。毎回ゼロベースになってのやり直し。
自分を踏襲していくことなく、一作一作変わっていくことは自然だったのだと思います。なにより現場の力が大きいですね。

――現場ですか。

自分で作ったものを持って現場に入ったこともありました。でも、やっぱり役に立たなかったんです。そして、それ以上に大きかったのが、現場でみんなで導けた光を感じた瞬間があったこと。その光の力に確信を持っています。端的にいえば、映画は総合芸術です。
ひとりで作っているわけではありません。僕らの仕事は年齢も関係ない。でもリスペクトが必要です。そう思えているみんなが集まってやっているときに、光を感じる瞬間があるんです。

――光、ですか?

全員が「これだ」と感じる瞬間があります。言葉にするのは難しいのですが、たとえば録音部さんもヘッドホンをパッと外して「今、来たよね」

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