2017年12月22日 11:30
手ブレ補正付きで今熱い"防振双眼鏡"、キヤノンが自信を持つ新製品のポイントは?
家塚:見えが良く高精度な双眼鏡を開発しようとすると、高価なガラス材料を使う必要があり、レンズ磨きの精度も高い技術が求められます。またそれらをしっかりと支える部品も必要になります。さらに左右のズレがないように作りこまなければいけません。
○一番声が上がっているところ
――新しい「パワードIS」はどんなところで使うと良いのですか?
家塚:多分ライブだと、基本的にパワードISが良いと思います。馬のレースなどを見るときは、追いかけて見ているとパワードISが手ブレだと判断し、戻そうとしてしまうときがあるんです。ライブでもよっぽど前の席にいて、アーティストが走ったりする場合は、通常の手ブレ補正の方が見やすいと思います。
実はこの新製品も、企画を始めた頃はバードウォッチング向けと思って作っていました。開発が進んでいくにつれてどんどん防振双眼鏡がライブ需要で盛り上がっていったんです。
――では今後、ライブ鑑賞や観劇に特化した製品が出る可能性もあるのでしょうか。
島田:今、一番声が上がってきていますし、市場の声はとても大事にしたいと考えています。
家塚:流行りに合わせて変わっていく製品ではないので、基本性能の高さは譲らずに。