2024年1月26日 11:30
『ゴールデンカムイ』久保茂昭監督が作った「杉元ノート」「二〇三高地ノート」…できることを“最大限”の撮影に
原作を実写化するにあたり、様々なアプローチで、自分でできることを最大限に探りながら挑んだ感覚です。
――今後も観たくなるような映像もあり、気になりました。
エンドロールにまで映像が入っているのは『ハイロー』の時と同じで、詰め込みすぎて尺に収まらなくて(笑)。エンターテインメントとして、この先にもさらに物語の続きが待っていることは感じてほしいです。
――今作でどこまで描くんだろうと思っていたんですが、1つの作品としての盛り上がりが、杉元とアシリパの再会のアクションにあったところが印象的でした。
クライマックスをどこに持っていくかというところで、アイディアを出しました。馬ぞりをクライマックスにして、アシリパと杉元の気持ちが戦いの中で結ばれる。杉元がアシリパに対して「この子は本気だ」とわかるというところを描きたかったのと、「この先どこまでもついてくる」という第七師団のしつこさを表したかったので、馬車に乗ってる月島の姿だったり、二階堂が追っかけてきたり、原作よりも長く描かせてもらいました。
――最近は日本映画もアクションに力を入れている作品が増えてきましたが、『ゴールデンカムイ』ではどのようなアクションを目指されていたのでしょうか?
まず雪山を舞台にしているところが大変で、新しいアプローチをしていますし、アイディアを出し合って、大自然サバイバルの面白さもお伝えできたと思います。